2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

受容と許し

許すことというのは受け入れることではないけれど、許さないという言葉が受け入れを拒否するニュアンスが強すぎて、誤解されがちな気がする。 許すってのは「〜において」行われるもので、それは愛であるかもしれないし、法律であるかも知れないし、自分に対…

生首に聞いてみろ / 法月 綸太郎

生首に聞いてみろ作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/09メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (229件) を見る構想15年らしい。うーん。 トリックの背景について、説得力のある描写をしようとするあまり、かえってその理…

コフィン・ダンサー / ジェフリー・ディーヴァー

相変わらずエンターテイメントとしては文句なしという感想。スピーディーで二転三転、でもあれおかしいな、とはならない。どんでん返しもここまでくればお約束で、どこがどんでん返しのポイントなんだろうかと言うのを想像しながら読むのも楽しい。ただ、人…

エンプティー・チェア / ジェフリー・ディーヴァー

表題のエンプティー・チェアはカウンセリング手法の一つらしい。作中で主人公の片割れである巡査アメリアが犯人の疑いをかけられている少年に試している。こういう描写は個人的には非常に危険だと思うけれど、効果は挙げていると思う。 さて、エンタメ精神溢…

魔術師 (イリュージョニスト) / ジェフリー・ディーヴァー

魔術師 (イリュージョニスト)作者: ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/10/13メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 125回この商品を含むブログ (90件) を見る原題「The Vanished Man」を括弧書き付けてまで魔術師に…

話が通じない人になる簡単な方法

なんど相手の誤りを指摘しても上手く伝わらない、わかってもらえない、そんな経験をしたことがありますか。そんなときは、自分も話が通じない人になって憂さを晴らしましょう! ※それによって起きる被害は保障できません。 明らかな事実を提示する その事実…

「日本は文化が違うから投資は難しい」

TOB敗戦者の弁。投資と言うのが、投下した金額を短期的に確実に増やすということであれば日本に投資するのは考えものかも知れない。 日本はまだ完全資本至上主義社会ではないようだし、そうあるべきでもないと思ってたりする。阪神電鉄が甲子園球場の土地を…

罵倒とか裁きとか、言行不一致とか一貫性とか、そんなに熱くなることかね

なんか、こういう話にまつわる「有資格者は誰だ」的な議論にはイマイチ乗れない。罪の無いものだけが石を投げられるのかっていう話になりがちだけど、本当にそうなのかな。 エントリやコメントを単一のものと捉えて発生するものと、全体を見たうえで発生する…

熱く議論することについて適当に考える

別に熱くやっているつもりは無いのかもしれないけれど、かみ合わない応答が繰り返されることは口調とかを全部差っぴいて客観的に見たときに無駄に熱いよなあって思うんですよ。で、それが何かがずれていてかみ合わないならともかく、前提が違っていて、お互…

俺の考えるルールと俺ルール

もう一つ。 「俺の考えるルール」の正しさについて語ることはよいと思う。それは明確に他人に影響を与えることを目的として書かれていて、また、その人が人の意見を参考にすることがある人であれば、そのルールは進化しうるものになるし。 いわゆる「俺ルー…

手に負えない非論理的国民感情

A「正直にいって国民の怒りのガス抜きを狙った選挙対策の側面が強いのではないか。このような半強制的な、ボーナス一律返納措置は法律に基づいた処分ではなく、行政のトップの意向を優先させた超法規的対応といえる。やるべきことをはき違えているという印…

高度に発達した倫理観は統制社会と区別がつかない

ような気がする。文明が発達すればするほど、地球が狭くなって、より高い倫理観の元での生活を強いられる。そこでの倫理は、「人類全体の利益」と「個人の権利」を共に満たす必要があるから、高い規律を伴う。 そもそも少々無理のあるお題であるから、その一…

「w」は嘲笑かを語源から探るの続き

想像通り、この件に関しては色々とコメントいただき、複数文化圏の存在を確認しましたのであらためてまとめてみます。発祥と言う点では、複数の文化圏から並行的に発生したものがインターネットの発展で融合し、形を変えていったというわけで、「もともと」…

責任ってなんだろう

女性は最近5年分約150万円を受け取ったが、残る24年分約500万円は時効で受給できずにいる。女性は事務所に記録漏れを再三訴えたといい、社会保険庁関係者は、窓口の職員が必要な確認作業を怠ってきた可能性を指摘している。 http://www.yomiuri.co.…

主張の強度と応答可能性

「〜すべき」「〜でなければならない」「〜は間違っている」「〜が正しい」という意見は、強い主張であり、何らかの根拠を示すことなく行うことは難しい。それがファクトの積み重ねであっても、最終的に整合性の取れた理論化ができない限り、万人からその意…

実名ウェブの実現方法の模索

http://d.hatena.ne.jp/yama_r/20070624/1182616365につけたブクマコメントについてのid:himagine_no9さんの問いかけに対する回答をして見ます。 ブクマから抜粋 himagine_no9 匿名性 ネットに文章を掲載するときに実名を強要することは著作権法上の著作者人…

「w」は嘲笑かを語源から探る

いまさらwの語源などと言うと、「古参ネットワーカー(火暴」的ラベルを貼られそうなのですが、まずそこから。 説1:「笑」 最も有力と思われるし、現在はこの意味しかもたないと思われる。もともとは、(笑)とか文末に(笑として使われたのが、(w)とか(w…

原則と感情

例えば仕事で大トラブルが発生したとき、それをリカバリーするための残業を命じられれば従わなければならない。で、その残業に対しては残業代が出なくてはならない。それで会社の利益が失われれば、ボーナスは出ないし、トラブルを起こした当事者なりプロジ…

システムの値段と運用

システム開発は、たとえ要求の洗い出しとシステムへの落とし込みが上手くいったとしても、最終的には値段と納期によって出来てくる物には差が出ます。入力ミスが起こるようなシステムは、設計ミスかもしれないし、それを運用でカバーするということで要件を…

プライベートモードで勝手に閲覧許可IDになっていることについての不愉快さ加減について

ここであがいさんはわからないって言っているけど、もしそこで明示している理由を知ることがなかったら、不愉快に思う気持ちはわからないでもない。僕は不愉快ではないから全く的外れかも知れないけれどもね。 僕が思うに、まず、許可IDとしてなぜ選ばれたか…

物事に対する思いの差異

同じ思いを抱えていたり、同じ目的があったりしても、その思いの源泉は一人一人が違っている。その根本的なところの差異は本音で話したときには結構重大な違いになって、そこにほとんど違いが無い人だけを集めることってなかなかできないことだから、ときに…

近頃のインターネット?

森博嗣氏が面白いことを書いている。15個の箇条書きになっているんだけど、全部引用するのもなんなので僕が面白いと思ったのだけ 1)ブログが増えたおかげで、みんな書くことに一所懸命だ。他人のページを読む人間が激減しているだろう。 2)検索エンジン…

mixiの足あとページに出る広告が不快

これなんだけど⇒http://www.intel.co.jp/jp/personal/campaign/promotion/index.htm?iid=jpOAD+Jun07_IPCpromo_cm& きっと読み逃げ禁止という主張をする人が増えているから、足あとを見ること自体を抑制して解決しようと言う深い戦略に違いない。

専門家が素人を罵倒したら恥ずかしい

かもしれない。でも、無視するか、語りかけるか、罵倒するか、というときに罵倒を選ぶ専門家は結構多いと思う。される方からしてみれば筋は通らないんだけど、専門家のほうに侮辱された感があるんじゃないかと思ってる。 で、短いので全文引用になってしまい…

罵倒はNG、罵倒コミュはOK?

例の特急電車暴行事件は公共の場においての出来事でありますから、見知らぬ他人同士(当事者含む)で 事実ががにわかに判断しづらい 間違ってたらこっちがやばそう(怖いおにーさん) いずれにしても巻き込まれたくない というあたりから傍観という場の空気が合…

ネタをネタと明示するのは止め。

どうしてもネタであることを誤解されたくないときには書く、くらいにしようと結論付けました。そもそも、前から僕はネタ力(すなわちネタをネタとして見せる力)が足りないと思っていて、そのことについて何度か頑張るつもりで触れたんですが、まだ至らないの…

批判されることに対する態度について

例えば、僕がここで仕事について愚痴を書いたとすると、その目的はなんだろうか。直接の人間関係がなく、ある程度内容を知らない人たちに愚痴を聞いてもらいたい?それなら全世界に発信するほどのことではないし、もう少し相応しい場があるだろう*1。であれ…

情報通信法と公然通信

総務省の「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」から中間報告(PDF)を発表されたようです。 (via ブログ、2chも対象にする「情報通信法」(仮)とは − @IT) 関心がある人はまず読んだほうがよいと思います。 大きな内容として、従来放送法、有線テ…

公然通信の件についての大雑把な私的見解

やっぱり、どこまでが私信の範囲に該当し、どこまでが公然通信になるか、と言うのが焦点だと思います。今回の法律は、どちらかというと「放送」の拡大解釈を目指しているように見えるので、公共の場に「見える」形でおかれたものについて、公然通信と見做す…

ウェブに求めることの差異

ちょっと前に、突然3つのエントリを書きました。多分、なんだかわからなかったと思います。 理論の世界〜反論は許さない!〜 - novtan別館 感情の発露〜同情しか認めない!〜 - novtan別館 武勇伝〜酔っ払って人を轢きかけたぜ!〜 - novtan別館 これらのエ…