最近炎上中の無断リンクネタの歴史について軽く

高木さんところの電凸が最近面白くて仕方がないわけですが、そもそも無断リンク禁止ってなんだろう。

Web黎明期

httpすげーよ! ftpでファイル持ってきて閲覧用のソフト用意してとかしなくてもそのまま読めるよ。しかも、参考文献のリンクとかから他のページに飛べるよ。素晴らしい!!!1!11。無断リンク?何それ?リンクしてナンボなのがhttpでしょ
無断リンクと言う概念無し

Win95時代(リンク集時代)

カウンター上げるためにYahoo!様掲載してくださいお願いします。相互リンク大歓迎。無断リンク隠しページにでもしたら?
無断リンクの概念が出始める。アングラページは隠しページを多用。トップページリンクが基本。

Win98時代(検索エンジン時代初期)

無断リンク著作権侵害です!! え?違うの? でも、リンクがいやな人だっているんだから勝手にしないで下さい。え?検索したら見つかる?じゃあどうすればいいんですか!!
⇒技術者じゃない人&技術を理解するつもりの無い人がインターネット上に大挙して押しかける。現実の感覚を間違ったネットリテラシーとして持ち込む人が増える。無断リンク厨、ネットマナー厨、著作権厨など多数出現。一方でフレーム内に別のページをリンクしてさも自分のところのページのように見せる手法は非難される。ディープリンク批判とか

Win2000時代〜現在(Blog時代)

Permalinkで動的ページもリンクしよう!トラックバックで繋がろう!静的ページなんて飾りですよ!
⇒リンク集リンク切れ多発。アンテナが流行る。Blogが出てくる。Google様のページランク上がってナンボ。SEOのあざといテクニック。白地に白文字最小フォントとかアホかと。BMWのページとかがぐぐる様のお怒りに触れて出てこなくなったり。良質の静的ページが更新されなくなっていく。まとめサイトWiki一色。

無断リンクがいやな人のためのテクニック

誤解してはいけないこと

  • 無断リンク著作権違反ではない
  • 「URLを隠す」のは本質的には全く意味がないし不正アクセスにもならない
  • リンクは信頼出来るサイトからなされるべき⇒リンクが張ってある=許可を取っている(ここが誤解)=信頼できるという勘違いが発生する。無断リンク禁止をうたうより「このページにリンクされているからといっても信用してはならない」と注意喚起することが有効(by 高木さん)

大体、インターネットに文書を公開しておいて、リンクするなと言う主張をすることは、出版して本屋に置いたけど著者の許可無くして購入しないでくださいというくらい無茶な話であります。自費出版して知り合いにだけ配ると言う行為をしたいのであれば、流通に乗せる(つまりhttpでアクセスできるところに置く)のではなく、他の手段でやって欲しいものです。無料スペースだからアクセス制御できないんですとか言うのはただの甘えです。