今週のオーマエニュース

すっかり大前研一ウォッチャーと化してきた感がありますが、今週も行きます。今週は「ビジネス新大陸のWeb2・0時代における経営者とエクセレントカンパニーの条件は何か?」。

一例を挙げると、いまシステム開発についてもっとも安くてすぐれたものを持ってこようとしたら日本企業でなくインド企業に〜(中略)〜こういうことに熟達した人を見つけてその人にやらせるしかないのである〜(中略)〜そうした人脈と企業の世界地図が全部頭の中に入っていることがWeb2・0時代の経営者には求められるのだ。

理解していない言葉を無理して使うとこうなります。Web2.0時代と直接関係ないじゃないかと。蓄積された情報の囲い込み的発想はむしろWeb2.0に逆行しています。しかし、記事中縦組みだから分からないでもないですが、2・0と中黒になっているのもVersionっぽくなくていい味を出しています。曰く

ところが、日本企業はいまだにその都度、富士通IBMNEC日立製作所などにテーラーメードで作らせているから、システム開発費が膨大にかかる。しかも、出来上がったシステムはWeb1・0時代のシステムなのでWeb2・0時代にはスムーズに対応できない。日本の銀行や東証のシステムのように世界から10年は遅れてしまう。

東証はともかく銀行が10年も遅れてたらとっくに無くなっていますが。Web2.0時代という言葉の位置づけが全くなされていないから、単に新しいお題目を唱えて満足しているだけにしか聞こえないんですね。SOAとかそういうあたりのことを言いたいんじゃないかと言うことはなんとなく分かりますが、ひっくるめてWeb2.0というのは如何に何でも乱暴な気がします。Web2.0時代がビジネスプロセスの変革されていく時代と定義するのであれば、あながち間違いではないのですが…。スムーズに対応できないのは大企業病としては仕方が無い面もありますが、少しずつ、そういう面も見出しているのが現場の空気です。

旧大陸時代から生き残っている大手企業はまだサイバーが分かっていないし、

サイバーって懐かしい言葉ですね。まあ、先々週ほどものすごい事実誤認があるわけではありません。いい感じで次号に続くようなので来週も楽しみです。