物心

綾川亭日乗 もしや、この人は「物心」のついてない人ではについて、あとのエントリで「物心」という言葉について少し触れられている。元のエントリで「物心」とあえて括ってあるのはカマヤンの虚業日記 「物心」のついていない人たちを基にしているからですが、どちらも「物心」を人によっては結構な年になるまでつかないものとしている。僕が物心というときは、おぼろげながら記憶の残るようになった時期というか、自分という存在を客観視できるという意味で使っているから、大抵の場合2〜3歳のころを指すと思っている。ただ、このあたりを読むと新明解さんあたりの辞書的な意味でも解釈が幅広く取られるようです。
個人的には、G.Eganのディアスポラでソフトウェアとして生まれた孤児「ヤチマ」が自分と他人の境界をついに発見する、その瞬間が「物心がつく」ことをよく表現しているように思える。

ディアスポラ
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posted with amazlet on 06.10.20
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