ついに踏み出した絶望への一歩
新小児科医のつぶやき なるほどのコメント欄から引用。
勤務医 『
ついに始まりましたよ。
一人で救急指定病院で当直(バイトという立場で)の応援は嫌だとうちの医局の医師たちが拒絶し始めました。だったら医局を辞めるそうです。続出しているようです。入局説明会で実はこういった病院での当直はあるかと研修医の先生方が質問が続出し、紛糾しました。来月からそちらの病院(複数ですが)にお断りせざるをえません。
少なくとも個人病院で救急指定の看板をおろすという話は今月になり増えてきました。それがいいですと新聞を読まない連中以外もう誰も止めません。(以下略)
そりゃそうだ。医師というのは確かに人の命を預かる重要な職業で、大量の知識とそれを引き出す思考能力、手術を完遂する技術力と体力など様々な技能が要求されます。医療行為とはおよそ人の行為の中でももっとも難易度の高いものの一つであることは間違いありません。もちろん、全員が死力を尽くして戦い続けているかというと、そうでないでしょう。いい加減医者だっているかもしれません。しかしそこの社会人の貴方、自分がそれだけ仕事に正対していますか?少なくとも僕はそこまで仕事に人生かけてないし、土日はお休みして趣味に時間を使いたいし。「そんなに報酬貰ってないもん」、そう思うかもしれません。しかし、全知全能でなくてはならず、一度でも失敗を犯せば奈落の底、そんな仕事に報酬の多寡が関係あるでしょうか。
少なくとも、今現実に医療の現場が崩壊しつつあります。
報道
これが真実かどうかは分かりませんが、まずここを。
ああ、なんてことだ。
第一報を書いた青木記者はカルテが読めなかったし、毎日新聞は若い記者に医学的アドバイスをだせる専門家をつけてやらなかったし、毎日新聞自体もその必要を認めなかった
ってことですね。非道すぎる。
〜天漢日乗 「マスコミたらい回し」とは? (その23) 医師限定掲示板からのコピペ カルテが回ってきました「その日何が起こったか」 マスコミはカルテを入手するも、カルテの内容が解読できず誤報を繰り返す〜
報道機関とは、少なくとも報道については
- 事実を
- 門外漢でも理解できるよう
- 正確に
- 主観を交えることなく
伝えることが責務であり、事実誤認だけはしてはなりません。そして、事件についての意見を述べるのはそのあとでよいはずです。もちろん、この書き込みが真実かどうかはカルテを直接見てないから判断できない(しかし、公開されているから、判断できる人はいるはず)ですが、ここまでの問題になっている以上、報道機関としては白黒はっきりつけて欲しいものです。ネットの意見なんて知らないよって言われるかもしれませんけどね。
不買運動
再び天漢日乗さんより「マスコミたらい回し」とは? (その24) 誤報を垂れ流すマスコミへ対抗「スポンサー製薬企業製品の不買運動」続報
こういう実力行使自体は気持ちのよいものではありませんが、それほどまでに耐えられなくなっているということでしょう。付き合いも深く、いろいろしてもらっているであろうMRを蹴っ飛ばしてでも不買をしなければならないわけですから。
炎上
さて、これは本当にお医者様のブログでしょうか。私は医者ではないので偽者認定はできませんが、少なくともあの共同通信の記事で全てを判断して「呆れてものが言えません。」と言ってしまう医者にはかかりたくないですね。
よい医者というのは患者さんの話しを聞く医者です。そして謙虚な人です。
そう、あなたのコメント欄のやりとりを見る限り、あなたはよい医者ではないようですね。
捜査
県警、病院関係者から一斉聴取 因果関係捜査 妊婦死亡
そりゃ救急指定の看板外したくなるわ。
何を信じればいいのかな
ウェブに生息していると、マスコミはクソでウェブには正しい情報が溢れていると思い込みがちですが、某巨大掲示板の管理人曰く「嘘を嘘と見抜ける人でないと(ry」ということで、その情報が正しいかどうかを判断するのは結構難しい。論理的な思考能力がある人は、ある種の欺瞞を見抜くことは可能であるけれども、確実に本当だといえることは何も無い。これはもちろんマスコミにも言えることで、たとえ正しいことを伝えようとしていても、専門知識の欠落により、誤って伝えてしまうことだってあるわけです。餅は餅屋というわけで、専門知識を持った人がしっかりと発信している情報を如何にとらえていくか。最後はリアルワールドで情報を集めているものが強いのですから、マスコミが本来の使命を果たして欲しいものです。というか、誤報は立件、誤報による損害は賠償というのが「記者本人を対象として」行われるくらいのことをお医者様は強いられているという事実を認識した上で、慎重に報道していただきたいものです。
感情論
制度とか仕組みとか法律とか、そういう問題を論じるときはマクロな視点が大切です。「遺族の気持ちを考えろ!」って言うのは思考停止というか、復讐をしたいんですかね。どうしたら次に起きないようにできるか。それが大事なんですよ。もちろん、その事故が起こった原因が医者個人の責任(注射打ち間違えたとかね)であれば、次の被害を起こさないように医者を牢屋にぶち込むのはありですよ。そういうこと。