サム・スカンク・ファンク / ランディ・ブレッカー・ウィズ・マイケル・ブレッカー

届いたのでもう一回。このプロジェクト自体は、RandyをフィーチャーしたWDRの企画なんだけど、やる曲が曲だけに、当然Michaelがいないとお話にならない。病を克服し、そして再び倒れるまでの短い期間にこのプロジェクトが実現したことを感謝したい。そして、そこに映し出される元気なMichaelの姿は二度と見られない。残念だ。
WDR Big BandとVince Mendozaの組み合わせはもはや定番で、そのクオリティーの高さには疑いが無いのだけれども、こういったゲストを招くプロジェクトとして、毎年のように音楽を作りこむのはやはりすごいことだと思う。タイトで決して破綻しない、爆発寸前の迫力を完全にコントロールされた領域で正確に吹ききる力のあるバンドなど世界にいくつもなく、最高峰の一つであることは間違いない。そして、そのレギュラーソリストたちの実力も恐ろしいばかり。
さて、前半戦はMichaelは登場せず、RandyとWDRのソリストにより世界が展開される。Vinceのアレンジはバンドの実力をぎりぎりまで引き出したもの。ピッチも音も良くないと映えなさそう。映像で見るPeter Erskinはやはり力強いね。そのレガートの迫力。Will Leeはとても楽しそうだ。テナーのソリストがどっかで聞いたことのあるような感じなんだよなあ。誰に似てるんだっけ。
後半はMichaelが登場して一緒に吹きまくる。やはり巨人であったことは間違いない。本当に惜しい。
とにかく何もかもお手本になる映像。CD持ってても買うべし。