不思議でもなんでもないし匿名は関係ない

だから匿名は関係ないって言っているのに。

2007年09月13日 OguraHideo あのエントリーを読んで「弁護士が、自分のほうが上であることをアピール」しているように感じる人がいるとは驚きです。/弁護団の1人が丁寧に説明しても聞く耳を持たず同じ非難を繰り返しているのは匿名さんです

はてなブックマーク - なんでも匿名さん - novtan別館

とおっしゃいますが。もう一度引用すると

しかし、現行法の下においては、弁護人は被害者やその遺族の感情ないしそれらを被告人の手続的権利や当事者対立構造による実体的真実の追究等の諸理念より重視する「世間の風」を最優先して活動することは許されていません。結局のところ、匿名さんの要求は、憲法の改正まで視野に入れた立法論といわざるを得ません。

被害者の感情を損ねない刑事弁護: la_causette

それに対して僕は

世間の風というのは匿名の集合かも知れないけれど、民主主義という大義名分の大元なんだから、もし、仮に憲法の改正まで視野に入れた立法論が日本人の大多数が求めるものであれば、変わらざるを得ないものです。日本は法に支配されているのではなくて、法を決める人民に支配されているという基本的な事実を忘れないようにして欲しいものです。法曹界の役目は、あくまで「現行の法」に則った運用を行うことであって、もちろん法として正しくあるべきは何かというのを啓蒙する権利はあれど、世間の風を馬鹿にして良いわけでもないのです。こうやって弁護士が、自分のほうが上であることをアピールすればするほど、法改正に傾くのですよ。

なんでも匿名さん - novtan別館

こう言っています。「匿名さんの要求は、憲法の改正まで視野に入れた立法論といわざるを得ません」というのは、その要求への否定的な見解を示しているようにしか読めません。つまり「憲法改正なんてありえないだろ、馬鹿か」といっているように読めます。それに対して、僕は「全国民がそう思ったら憲法改正だろ」って言っているわけです。それでも「法はそうあるべきではない」と言うのであれば、「言わざるを得ません」なんて言って済ませていても伝わりません。それをしないということは「黙って俺たちの言うことを聞いてろ愚民」と言う態度であるし、それは弁護士が上って言っているのと変わりません。
もちろん、先生がそこまでのことを思っているなんて妄想の度が過ぎるのかもしれませんが、「匿名さん」を執拗に貶める行為が僕のその発想の源になっているのです。だってここで匿名っていう必要ないじゃないですか。それとも、匿名になぞらえたわからずやな「世間」への怒りですか?
弁護団の1人が丁寧に説明しても聞く耳を持たず同じ非難を繰り返しているのは匿名さんです」と言うのはどういうことですか?ここでいう匿名は全員あるいは大多数を指しているのですか?繰り返しになるけど、弁護団側の言い分を認めようと言う風潮は無視ですか?
なぜ、匿名を一括りにする必要があるのかについて、小倉先生の論理展開に不都合がある以外の理由があれば説明していただきたいものです。そして、実名で非難している人についてどう思うのかも。