自分の価値観による断言

物事を評価する基準は色々あるけれど、断言してしまうときにちょっと気をつけないといかんなあと思うのは、価値観による判断をしたとき。断言をするっていうこと自体は、別の他の意見を認めない、と宣言していることとはイコールではない。あくまで「自分の中では」そうだ、と言うだけのこと。ただし、その自分と言うのは言葉としては発せられないことが多い。あるいは、適用範囲が自分に留まらない。
後者の場合は、よっぽど的を射た内容でない限り、反発を招く。一番ありがちなのが、自分が持っている、あるいは知っている属性全てに適用されると言ってしまうことだ。「普通の男は」とかそんなの。その普通は誰の価値観か。断言できるのか。アンケートでもとったならともかく、(全体から比べると十分に)数少なく、偏っている可能性があるサンプリング(つまり、個人的経験)のみを拠り所にして断言してしまっても仕方が無いだろう。
断言をするときは、適用範囲が間違っていないかどうか、一度立ち止まって見た方がよいかな。