Yahoo!ブログの転載問題とTumblrの違い

あれれ、いつの間にかYahoo!のときの問題とごっちゃになって語られている。あの時は批判されたのにTumblrは何故みたいな。Yahoo!のときに僕が思って批判していた問題点をおさらいしておく。

  • 無断転載ではなく、転載許可が暗黙の転載許可であること(ここが主に争点)
  • 転載機能がデフォルトで許可であること
  • それにより初心者が自らのブログを転載OKにしていると気付けないこと
  • また、転載というものについて基本的には著作権を侵害する可能性の高い行為だということを認識せず、利用してしまうようになること
  • 転載OKの場合でも、(同じブログシステムの中なのに)コピーになること
  • コピー先の記事は制御できないのに、時限性のある記事が転載推奨されてしまうこと
  • それによって終わった問題の連絡先にいつまでたっても電話などが行ってしまう可能性があること(転載じゃなければ元記事を消せばいい)
  • 転載元が間違いを修正しても反映されないこと

このへんだったように記憶しています。転載の是非そのものよりは、転載許可という機能が暗黙に意思を反映しているかどうかが最大の焦点であり、また、転載がいけないことだ、ということについては著作権侵害よりは転載元で制御不能であることや、選択的な許可が難しいことが問題になりました。
んで、Tumblrはどうかというと、使ったことないからわからないんだよね。他の人のたんぶら見に行くこともない。あれって基本的には個人のためのクリッピングサイトだと思っている。けれども、個人と他人のボーダーラインが薄いウェブの中では当然他人に見られることもある。だから、いわゆる転載をしている人はグレーを意識して使っていると思ってたんだけど。YouTubeと同程度には。
そういう点でいえば、Tumblrは正真正銘の無断転載問題であって、Yahoo!の話と同列に語るべきではないし、無断転載であればNGなのは現時点では議論の余地なくNGなので特段利点について語る文脈が僕の前に提示されなければ言及することでもないよな、と思ったりしています。そこには戦うべき利権団体もいないので、当事者間で解決してください、で終わりな気がするんですよね。