小市民を作っているのはマッチョどもだろ?

悪いマッチョが小市民を作るんだよ。

どれもそうだということは出来るけど、直截的には君の上司や同僚といった、君の隣で働いている人たちだよね?
その彼らに思い切って聞いてみればいい。「なんで僕にこんなひどい仕打ちができるんですか」って。

404 Blog Not Found:小市民の敵は、小市民

設定があいまいだから、何パターンかあると思うけれども、僕がその上司や同僚だったらこう答えるかもしれない。「そうしないと俺の給料が下がるからだ」
「マッチョになれ」「マッチョになれ」と繰り返し尻を叩かれるのはそういうことだ。競争が悪いわけではない。他人を犠牲にしないと成果が出せないような、あるいは、どんなに効率化しても「ならもっとできるだろ」と更なる結果を求められ、効率化でようやく一人前になった人を能力的に脱落させ、徹夜の連続に追い込むような、そういうマッチョが。「俺は出来た」ならば、スタープレイヤーだけを集めて仕事をすればよい。もちろん、できることは限られてくるけれども。
平凡な人たちが平凡な、しかし必要な仕事を平凡にこなしていく。社会情勢にあわせて、あるいはテクノロジーの進化に合わせていかないと、脱落するのは仕方がないけれども、最先端な、最高効率を常に求めるような仕事ではない、というものもある。
会社を成長させるためではなく、ただ平凡に生き残るためにマッチョが必要なんてのは狩猟社会への回帰だ。既に人類は少ない土地を奪い合う戦いに回帰しているのかも知れない。そうであれば、マッチョたらねば生き残れないのかも知れない。でも、僕らに見えているのは単なる格差だ。奪わなければ足りない、という実感は、ない。であるからこそ、「勝つためのアドバイス」は、平和を願う人にはなかなか響かないのだ。