結局金持ちが強い問題

stage6YouTubeの違いは早いうちに強大な資本に買収されたか否か、なのかもしれない。もっともstage6は元々DivXという基盤があったわけだけど、YouTubeにはYouTubeしかなかった。この差は大きいようには思うけどね。

この議論からは、ビデオ共有サイトがはらむ財政および法制上のリスクが浮かび上がってくる。Googleの資金で支えられているYouTubeなら、エンターテインメント業界の大手企業から訴えられても応戦できるだろうが、他社はそうはゆかないのである。

DivXの最高財務責任者が明かした「Stage6」閉鎖の本当の理由 - (page 2) - CNET Japan

著作権の問題って、結局のところお金の問題で、著作が改変されることによる価値毀損とか著作者自身の名誉の問題とか、そういうのはどうでもいいのかもしれないね。で、資本の論理で戦う以上、著作者(権利者)が市場の強者に勝つことは不可能。実を求めるのであれば建前を捨てて出版社などの犬になりきった方が良いのだ。でもそれはそれで売り物の価値そのものを減少させるから、たまには名誉を持ち出さなければならないんだろう。だとしたら遺族の生活とかなんとか言うのはもう下策中の下策で、どっちつかずの、早く権利をなくして自由に二次利用したい利用者と、早く権利をなくして使用料を払わずに商業出版したい出版社の両方の思惑から外れた主張だよね。
まあこれは印象論なんで余談的に。