バイキングが食べたいだって?お前金持ってるのか?

どうにも断絶を感じる。dankogaiは(失礼な言い方だが)頭が悪いという存在を認めたくないんだろうか。

近代社会の大きな流れというのは、料理の数が増える代わりに、給仕の数が減るという言い方もできるのではないか。無料のインフラは時代とともに充実していく。不況のときにさえ、いや不況のときにはさらに充実したりもする。私の子供のころは、すぐに思い浮かぶのは道路と図書館ぐらいだったが、今はそれにネットが加わっている。

404 Blog Not Found:バイキング式のレストランで給仕を待つ君たちへ

日本はいいよね。識字率ほぼ100%で、公立図書館も充実している*1
でもさ、本はそれを読んで理解するだけの頭がなければ、ネットは接続する環境を得られなければ、どちらも役に立たないんだぜ?個々に一つの壁があって、dankogaiはその壁がなかったからこそ、「宛先のない善意」によって救われることが出来た。元々のあしながおじさんはある特定の個人への援助だ。具体的な援助があれば救われる人もいる。なくても這い上がる人もいる。何も出来ず世間に投げ出される人もいる。それは才能と環境と、その他の色々な要素が絡み合った結果だ。
だから、「バイキング用意してやったんだからあとは何とかしろよな、へへん」みたいなので十分という態度は「バカか貧乏人はどうせバカで貧乏なんだからどうにもならないよね〜」と言っているように聞こえる。
バカと貧乏をどうにかしろ、と言いたいわけじゃないんだ。そういう人もいるんだから「バイキングで十分、あとは自己責任」でいいなんて思って欲しくないだけだ。自己の体験を一般的に語るんであれば、

自分一人の力で強くなったか? No.
手を貸してくれた人がいるか? 母を除けば No.

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これをNoと言えてしまうこと自体がおかしいんだよ。バイキングの料理を消化する能力と、入場料を与えられたことに対して「自分はなんて恵まれていたんだ」とまでは言えないだろうことはわかるけれども、才能と、周囲の手助けがなかったら路頭に迷っているんじゃない?

*1:しかし、図書館についてはhttp://d.hatena.ne.jp/kunimiya/20071220/p1に示されるように、無料というのはいつまでも続く原則ではないかもしれない