ブログを書いたら、世界観がすごく変わった

ただのユーザーとして、書き込みもせず2ちゃんやニュースサイトを眺めていた僕は、ブログを書き始めてからとても考えが変わっていったと思う。もちろん、

無限の世界が広がっているぜ!みたいなこと言う人がいるじゃないですか。
「知識を覚えるのをやめてGoogleを使いこなそうぜ」、みたいな。

ネットやってても、キミの世界観は広がらない - Attribute=51

なんてことをいうつもりはないです。知識が上手く自分の中で整理されていて初めてGoogleを使いこなせるんですよね。検索「ワード」ランキングなんてのが世の中に存在することが、Googleやその他の検索エンジンがさほど真価を発揮する使い方をされていないことの証明なんじゃないかって思います。

「テレビでニュースを見た」→「ネットで正反対の情報を見つけた」→「やっぱりマスコミは信用ならん! ネットは素晴らしい」→終了
みたいな。
もし、「実はネットの情報が嘘で、テレビが報じたとおりの内容が正しかった」という真相であっても、
裏の裏を探すのは面倒なので、たぶんネットで情報を読んだ時点で満足してしまうんじゃないでしょうか。

ネットやってても、キミの世界観は広がらない - Attribute=51

ネットで裏情報⇒2ちゃんで裏の裏情報⇒満足!
っていうスパイラルには嵌まったことがあります。でも、自分の文章を書くようになってから、少なからず物事を「自分が納得する」というだけではなく、「他人に対して説得力を持つ」という方向性で考えるようになったと思います。ただ、将来のものぐさからか、文章がこなれてなさ過ぎて伝え切れなかったり、中途半端に調べて終わってしまったりはしましたが。

もう1つのポイントはじっくりと問題を考えることが少なくなるということです。
情報がたくさんあるから、反射的に情報を判断するようになって、
こういう情報には、こういうリアクションを取る、というのが固定されていく。

ネットやってても、キミの世界観は広がらない - Attribute=51

はてブでは、半ば反射的に情報を捉えていることがあります。固定されていくというよりは、経験値が積みあがってある程度はフィルタリングできるようになっただけだと思います。でも、まあ、若干固定化のきらいはありますね。

「無限に広がる知識」にアクセスしているようで、「自分好みの情報」しか得ていない。
世界観が広がるわけではなく、
単に現在の自分の価値観が強化されていくだけだったりするんじゃないでしょうか。

ネットやってても、キミの世界観は広がらない - Attribute=51

ブログを書いていると、1年前の自分と今の自分が根底のところはあまり変わらないけれども、その世界との接点において、如何に変わって行っているかを実感します。ウェブの匿名性(前は匿名が無条件で当たり前だと思ってた)や医療問題(医者は不誠実なものだと思ってた)や弁護士問題(凶悪犯の弁護をする姿勢が理解できなかった)やその他もろもろについて、目が見開かれたように思っています。
これも、自分で書くことを通じて噛み砕いてきたからかな。
というわけで、ウェブを見るだけではあまり世界は広がりませんが、ブログを書こうとすると、きっと広がると思います。でも炎上には気をつけてね!