接待タクシー

キャッシュバックはいかんだろうと思ったけれど、良く考えたらクレジットカードで払ったらポイントが付くのであった。さて、これはどうなるのかな。
利益供与というと大げさで、企業努力というとちょっと不公平…なのか?給料の大部分が歩合制のタクシー会社が不公平をうたうのは変だ。だったら完全月給制で成果をボーナスのちょっとした差にすればよい。ビールが出たからといって何だというのか。営業費を会社に請求しているわけでもあるまい。個人タクシーの深夜2割増(普通は3割増)だって他の会社からみたら過剰なサービスじゃないの?パイの奪い合いなんだから努力を容認しないなら保証が必要だよ。
さて、僕も何年か前の忙しかった時期はタクシーのお世話になった。普通は個人タクシーを探す。前述のように深夜割増が少ないからだ。あと、車の乗り心地がだいぶ違う。少なくとも、客として乗る分には、ファントゥードライブとか言う必要がないわけで。セルシオタクシーは広くて発進もスムーズで良かった。一時期流行っていたティアナの乗り心地はイマイチで、クラウンのほうがだいぶ良かった。まあ車格も違うけれども。
ドリンク剤をサービスしてくれるXX無線のおばちゃん(というと気の毒だがオネエサンってほどでもない)も居たけど、個人指定で無線で呼べないからたまたまその時間に居合わせたら、という感じで。もうほとんど毎日タクシーのちょっと遠くの人はお抱えタクシーがあった。
お抱えタクシーって楽なんだよね。説明しなくても帰ってくれる。都内も都心あたりだったらいいんだけど、ちょっと郊外に行くとすぐ道がわからなくなる。最近は個人タクシーだとカーナビが大抵付いてるからそういう点でも個人タクシーにしてしまうことが多い。いずれにせよ、足立ナンバーのタクシーは西東京のことをあまり知らない。
利害が一致する、ということが商売の基本だとすると、タクシーがある程度サービスをすることは市場の理としては正しい。庶民の憤りは「公費でタクシーに乗った上、接待まで受けやがって」という点にある。接待があるから、あえて乗らなくてもいいタクシーに乗っているという公務員はちょっとどうかと思うけれど、もしその残業+タクシー帰りが必然であれば別にどちらも責められることではない。必然かどうかは僕にはわからない。仕事が本当にあるとしたら、月半分としても10日×2〜3万のタクシー代は人を1人増やすよりも安い。経費削減人減らしとかいうんであればその辺の経費はちゃんと考えるべきだ。仕事が減らなくて人が減ればこうなるわけだから。
官舎がどうとかってのも本当に妥当な批判なのか。タクシーで帰る公務員一人一人の事情がわからない以上、そう簡単に批判は出来ないけれども、安く住めるんなら近くに住んどけよとは思う。
でも、僕が忙しかったとき、確かに近所のカプセルホテルに泊まった方が安い(ちょっとだけね)し楽なんだけど、それでも家に帰りたかったな。朝の通勤電車に揺られながら、こうやって、ちゃんと働くリズムを作っているんだという実感があった。そういうものがないと、大変な仕事というのは続かない。
はっきりいって、こんな「あいつらばっかいい目をみやがって」的なことばかりがニュースになるのはおかしい。こんな話にニュースバリューなどない。バブルの頃の民間の会社の役得なんかを考えると社会全体としては実に健全だ。会社の金で飲むのも株主に対する損害だとか言われる今日この頃。「羨ましい」でメディアに煽られてくだを巻いているだけでは何も変わらないよ。