認めようじゃないか、文化は人を殺すって

筒井康隆も言ってたよね。

少女が突然ひょう変し、斧(おの)などで人を殴り殺害するなど猟奇的な殺人の場面がある。埼玉県警は、長女が漫画の影響を受けていたかなど、事件を解明するカギとなるとみて詳しく調べる方針

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080722-OYT1T00857.htm

ホラー映画とか全部禁止したほうがいいと思うけど…
XXの影響を受けて、XXしたってのは、実際に起こりうると思う。それだけの影響力をコンテンツが持っているか。その可能性は否定できない。もちろん、猫がネズミを狩っている所を見て人を襲いたくなったり、歴史小説を読んで比叡山に火を付けたくなるのと同じくらい。思考実験として「これ実際にやったらどうなるかな?血ドクドク出るかな?」みたいなことを思った人なんて沢山いるだろう。
実際に手を下すだけの動機になりうるか、ということについてはどうか。CMみて思わず欲しくなっちゃうくらい人間の精神は惰弱なので、衝動がタブーに打ち勝っちゃえば実行に移すことはあってもおかしくない。
なんてことを突き詰めていくと、惰弱な精神に耐えられないようなコンテンツは間引くか、惰弱な精神を間引くか、どちらかに行き着くかもしれないよ。このような事件が何の背景もなく頻発するようであれば。
実際には、何がしかの背景があるだろう。場合によっては、それが、マンガのせいであることを含めて。
あるいは、刺激を受けなければ、犯罪を犯すこともないかもしれない。それが人間らしい生なのかどうか。