「貪欲」によって自らを滅ぼしたリーマン・ブラザーズ

バンカメのCEOはリーマン・ブラザーズの問題点についてこう語ったという。
"GREED"と。
健全な経済活動の上で貪欲は必ずしも罪ではないかもしれないけれども、調和を旨とし長期的な繁栄を志向する日本の企業に次々と買収を仕掛けてきた「ハゲタカ・ファンド」の印象は正に獲物を喰らい尽くす狼と、おこぼれを骨までしゃぶるハゲタカだったわけだ。ハゲタカには悪いけど。そして、その印象は、本国アメリカでも同様だったようだ。
この状況の中、それでも利益を出している某証券会社の貪欲イメージもあるが、結果を出している間は手が出せない。
しかし、かつて日本の経済界がライブドアにノーを突きつけたとき、それは果たして貪欲への戒めだったかどうか。別の貪欲が競争相手を排除するために動いたのだとしたら、ろくな結末にはならない。
自由ではない、アンフェアだ、会社は誰のものか、と散々言われてきた日本経済ではあるけれども、貪欲への忌避がそれをさせているのであれば、良いのではないかと思う。が。