この事例は泣き寝入りじゃないと思うんだが。

いやまあね、確かに検収完了しないと納品完了にならないわけだけど、明らかな相手の落ち度にいちいち付き合っているから業界全体が無理難題を聞くものだと見做されるんじゃない?

そして年度末が近づいたある日,長谷川さんは突然呼び出され,検収結果を告げられる。どうやら独立行政法人の担当者は,検収に着手せず放ったらかしにし,年度末が近づいて慌てて実施したようだ。
しかもその内容は,「仕様と違う。バグなので修正してもらいたい。納品されたシステムはデータのソート(並べ替え)対象を一部に限定しているが,もっと多くの項目でソートできるようになっていなければならない」というものだった。長谷川さんは開いた口がふさがらなかった。

[IT業界の弱者]非常識な「検収」で大赤字 | 日経 xTECH(クロステック)

まあ、そうなんだけどさ。仕様と違うのが真実であれば、空いた口が塞がらないのは納品された側だし、そうでないならば、仕様書を盾に抗弁すべきなんだけど、なんで

『不当な要求だ』と感じたが,検収完了印をもらえなければプロジェクトは完了したことにならず,費用は支払われない。
長谷川さんは怒りを抑えて要求を飲み,下請けのソフトハウスにプログラムの修正を依頼した。

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になっちゃうわけですかね。本当に理不尽なら裁判に訴えても勝てそうなケースじゃないこれ?少なくとも、一方的に要求を呑むようなことにはならなさそうな。長谷川さんとやらに落ち度があるとすれば、納品後1年もプロジェクトが完了しないような契約をしていることじゃないかなあ。普通速やかに検収するような契約になっているでしょ?大体納品後一年経って費用が払われるようなプロジェクトを出来るキャッシュのある会社がそんな契約を野放しにするものかね?
挙句ソートごときで大規模改修とか。
しかもこれなんなの?

しばらくして,独立行政法人の担当者は新たな要求を突きつけてきた。プログラムの修正作業を(Javaの実績の豊富な)大手のシステム・インテグレータに依頼するよう,長谷川さんに強く迫ったのだ。そんなことをすると追加費用が発生し,プロジェクトは大赤字になる。だがほかに方法はなく,言いなりになるしかなかった。

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どんな契約をしていれば言いなりになるしかないのか。とても現実とは思えないけど、現実だとしたらよっぽどマネジメント能力も交渉能力もない会社なんだろうなとしか思えない。