語るに落ちるというか…

議論のための議論も大詰めを迎えてまいりました。観客の皆様に置かれましては、これが医療問題解釈のスタンダードとは努々思わないことをご承知おき願います。

医師という職業自体が「現状すでに状況はマイナス」だとするならば,「勤務弁護士→開業医」ではなく「医師→医師以外の職業」という流れが主流を占めるはずなのですが

現状はプラスのようです。: la_causette

弁護士?
それはさておき、勤務医が開業医になる場合もリスクの高いものは選ばれづらいですね。産科医のかたは相当数廃業されているように思えます。

勤務医不足の原因が,勤務医から他の職業への人材の流出にある」という分析結果は今のところ目にしていません。

現状はプラスのようです。: la_causette

勤務医不足の原因が、勤務医の激務等の待遇の悪さによる、という話は良く目にも耳にもします。開業医という選択肢がなくなれば他の業種に流出することは想像に難くありませんが、まだ開業医という選択肢があるだけ医療リソースの現象に歯止めがかかっているようにしか思えません。

また,医師になる以外にはほとんどつぶしのきかない医学部は,その多くが未だ高い入試偏差値を維持しており,私立に関して言えば高い授業料を徴収することとしてもなお,入学希望者がたくさんいるというのが実情です。

現状はプラスのようです。: la_causette

まあなんというか医学部受験の実態については…
入学希望者が沢山いるのは否定できませんが、それは小倉先生が批判するところの給料が一般に比べて高すぎるからでしょう。そうじゃなくなったときの話をしているのに何でいまの話になるかなあ。蒸し返すけど、弁護士を増やすために合格者数を「増やすと」優秀な学生が弁護士を目指さなくなる、とおっしゃってましたよね。じゃあ逆になんで今は優秀な学生が目指すのか。医者も同様と考えることが可能ですね。何か違いありますか?

医師自体の総数は医学部の定員と医師国家試験の合格レベルの設定の問題であって,医療費を増額したからって医師自体が増えるわけではありません。

現状はプラスのようです。: la_causette

うへ、語るに落ちますね。小倉先生的には開業医全部潰して勤務医にすれば医療問題は全て解決なんでしょうか。

個別の医療機関における医師の頭数については,定員の設定自体が少ないところについては定員の設定を増やすことが可能ですが,都立墨東病院のように,十分な定員を設定したのにその定員を全然満たすことができないところでは,自治体としては手の打ちようがありません。

現状はプラスのようです。: la_causette

ならば自治体としては手の打ち様がありませんね。じゃあ、誰なら手をうてるの?
個別の医療機関で頭数の設定をすれば全体が回るようになるなんて話はなさそうですし、意味のない議論です。

まあ,阪南市立病院の例を見ていると,年収1300万円では医師は来てくれないが2000万円ならば来てくれるとのことで,まさに「銭ゲバ」体質のようにも見えますが,

現状はプラスのようです。: la_causette

もう一度「待遇の給与以外の部分」を見直したほうが良いのではないかと思いますが、まあ実態は僕にも伝聞でしかわからないからなあ。本当にお金だけの問題だったら医者の数を増やして相対的な需要が減っても給与下がらないか、満足できない人が廃業して結局数も変わらないだけに思えますけれども。医者の給料減らせばもっと雇えて解決じゃん、というのと銭ゲバ呼ばわりするってのはとても相反するお話に思えます。銭ゲバじゃない医者がいるという確信の元でしか給与減らせないんだけど。僕は一般社会人並の労働時間になったらそれなりの値段(責任をコストと捉えると一般社会人よりははるかに貰っていいと思うけど)で雇えると思うんだけどなあ。

ここで言っておくと、僕は別に全面的に医者を善人ばかりだと思っているわけでもないし、何よりも収入の確保が大事という医者も沢山いると思いますよ。そういうのを個別にやっつけることはもしかしたら必要かも知れないけれども、そういうのは個別にやればいい話です。薬屋や医療機器メーカーにマージン貰いまくって患者ほっぽってゴルフ三昧な医者は逝ってよしですよ。

自治体側は,適正な人数を定員枠として確保しており

現状はプラスのようです。: la_causette

世の中には需給バランスというものがありますからねえ。うちの会社だって奴隷のように働かせて薄給でも文句を言わない人ばかり雇えればもっともっと儲かると思うんですけれども。

しかし,開業医が楽して儲かる存在であることにより,相対的な評価により,平均1200万円ではやっていられないということになってしまうのです。で,り続ける現状の下,一般サラリーマンの3倍程度の収入では限り,勤務医の給与水準が一般のサラリーマンのそれからかけ離れた高額のものであっても,「自分たちは不遇である」という思いが消えない虞があり

現状はプラスのようです。: la_causette

途中で終わってません?
どうも楽して儲かる開業医、というのが一部の成功例をイメージされているように思えますけれども。楽して儲かるには会社社長になれ!車も経費で落とせるぜ!みたいな。うちの近所のお医者様は開業まもなくはだいぶかつかつだったようですし、人を雇うのも大変そうです。収入までは聞けませんでしたが。
というか、なんで医者の給与が一般のサラリーマンと差が出ちゃいかんのか本気でわかりません。国から出ている金で儲けるなんてけしからんって話?どうもお金の話になると感情的になっていかんような気がするのです。医療崩壊の原因は医師の給与問題である、という明確なエビデンスがない限り、これ以上給与の話を中心にしても仕方がないんじゃないでしょうか。