人に手厚くできるのは勝っている間だけか

離職率の低いことで有名な三井不動産は仕事で病んでしまった人に手厚いときく。何でも本人が回復するまで楽な仕事をあてがって決して辞めさせない。真偽はわからないし、それだけで離職率が下がるものなのかとは思うけど、人に手厚い印象を社員に与えるのは大事かもしれない。
日本IBMが大量に中途採用してたとき、IBMも病んだ人に手厚かったという。独自路線を行くことが許されなくなり、グローバル基準な会社運営になったとき、そのへんが変質していったのか。
Big3の凋落の一つの要因に「労組が強すぎる」というのがあると聞く。
沈みかかった船でら「みんな絶対に降りないぞ!」と一致団結するのは自殺行為に見えるときもある。ましてや、今から泳ぎだせば助かりそうな実力をもった人は。それでも沈むまでは食べ飲み放題な船内では冷静な判断はできないかも。
負けている、あるいは負けることが予想されるときに社員に手厚くするのは株主主義から言うとNG?人が交換可能ならそうかも。浮上するために必要な人材であれば経営陣の説明不足か株主の短期利益主義か。
あまたの戦場を戦い抜いたベテランに恩給を払うのはありだけど、何もしてない人に生活保護を支給したくない、みたいな。
人生の目的を見失ったような人を飼い殺しにするのが会社として「人に手厚い」ことであるとも思わないけど。