交通事故と比較することの不毛

まあ、大体において、交通事故と比較したり、比喩として自動車を語るとよくわからないことになる。これだけネタになるってことは、リスクとベネフィットのバランスがとても語りやすい対象だからなんだろうね、自動車。

ビタミンK欠乏性出血症で死んだニュースでこれほど騒げるなら、同じ死亡率を発生させている交通事故のニュースを見て、今すぐ車にのるのをやめさせなきゃ!と騒がないと変に思うのだけど、死亡率一緒なのに、そんなことにはなりませんね。

さくっと世界一周計画: ビタミンK欠乏で新生児が死ぬ確率

ここで死亡率だけ比較することにどれだけ意味があるのか。交通事故の死亡率は高いコストをかけて少しでも下がってきている。今の社会にとって、自動車による交通は欠かせないものであり、そのコストと利益とリスクのバランスが社会的に許容範囲である、という実情。ビタミンKの件は、コストに比較して利益が桁違いに大きい。因果関係がはっきりしているから対策が一意に立てられるし、ほぼ偶然の寄与する余地もない。

つーかさ、今回の件って、医療ネグレクトだよね。