なんでこんなにホメオパシーさんのことが気になるんだろう。まさかこれって、恋?

スイーツ(笑)風に書いてみようと一瞬考えたが気持ち悪いので一瞬だけで終了。


よくよく考えてみると、普段の生活の中でホメオパシーに出会うことなどなかった。だから、ブログを始めて、医療問題についていろんな人の意見を見ながらつらつらと書いていることがなければ未だに「へー、よくわかんねーものが存在するんだな世の中」程度の認識で終わってしまっていただろう。実際、親しい知り合いにホメオパシー信者はいない。
でも、ビタミンK事件のように、わりと水面下で、標準の医療をこっそりと破壊しようとしている事実をきちんとは知りえなかっただろう。


成功体験ってのはたまたま上手く行っただけのものである、という点については大分昔にも書いた。インターネットの時代になって、口コミというのが何よりも重要視される風潮が出てきたけど、これは功罪両面あって、その罪のほうが、ありもしない実績の流布が容易になったことだ。実際にはその実績って雑誌の裏表紙のパワーストーンの成功体験と同レベルの眉唾であっても、「読者の生の声」より更に生々しいわけで。成功したものしか残らない、という単純な真実に人は簡単に目を瞑る。別に信じるものがすくわれないことなんてどーってこっちゃない類のものはまあそれでもよいんだけど。それでも5千円のパワーストーンに騙されるのと、5000万円の壺を借金背負わせて買わされるのでは話が大きく違う。


たちの悪いのは、成功したと思っている人は、それがホメオパシーのおかげであるということを信じて疑わないために、純然たる善意により、そのよさを周囲に流布することであろう。

かくして、インターネットが広まったことによって、ホメオパシーがなんであるかを判断し、決定的に忌避することが出来た人が生まれ、また、ホメオパシーと言う素晴らしい治療法を知って標準医療を捨て去る人が生まれる。


2年前の僕ならこういったであろう。「インターネットは地球人には早すぎたテクノロジーだ」
今はこう思う。「厚生労働省ホメオパシー医師法違反で撲滅し、片棒を担ぐ医師は免許を取り上げろ」

これは出るくいは打たれる、の類のものではない。あくまでホメオパシーが標準医療に置き換わる立場に自らを立たせようとする場合は、であるが。信仰の類であれば、勝手にやってくれ。