ルールと軍事力

そんな単純なものではないのだろうけど、国同士の争いになったときに、最後は戦争という選択肢が少なくともこちらからは取りえない状態で、相手がルール無用の(軍事以外の)攻撃をしてきたときに日本ができることって国際社会に訴えることくらい?

でも国際社会そのものはルールを守らせる、ということが至上命題じゃないので、自国の利益を損なわない範囲でルールを守らせる、くらいでしか対処しない。
日本は大抵の場合、ルールを作る側ではなく、押し付けられる側だし、それをきちんと守ろうとすることが国としての姿勢。スキージャンプ、フィギュアスケート、柔道など国際舞台の代理戦争の場でも不利なルールを押し付けられるし、抵抗する力が足りない。
ましてや、ルール違反をしたところに負けるようでは。

かつては、圧倒的な経済成長率で軍事力に匹敵する力を持っていたのがなくなってきて、数少ない戦っていける分野はいざとなれば俺ルールを押し通すだけの力をつけた国に依存している、という状況では粘りのある外交によって解決するしかないのだけど、国連の件も含め、どうも国際政治力が足りない。

まさか、軍備増強というわけにはいかないもんね。

やる気出せば、国際社会を崩壊に追い込む程度の財政的軍事力を持っている気がするんだけど、それは核ミサイルのボタンみたいなもので、行使することは出来ない。でも、ちらつかせることは出来るんじゃないかなあ。悪役っぽいけど。

結局のところ、「まだ耐えられる」というのが日本の状態なんだろう。で、いざ耐えられなくなったときに、それを打開する手段をあまり持っていない。もっとも、隣の国に攻め込んで打開する、という手法は過去に惨敗しているので現実的ではないよね。

日本が守ろうとしているルールをみんなにも守らせるための力ってどうやってつけたらよいんだろう。あるいは、ルール作りをリードする力。環境ばっかりリードしてもね。