大阪市職員は本当に橋下市長を歓迎できるのか
増田に真実性があるかどうかはそもそもはなから疑わしいけれども、困っているのは一部だけだという表明を最大限信じてみる。
「大阪市職員は市長を敵視しているそうですねえ?」
大阪市職員です。
敵視していません。全くの誤解です。むしろ大半の職員は諸手を上げて歓迎しているぐらいです。。。
大半の職員、というのが5割なのか8割なのか9割なのかはたまた3割なのか、さっぱりわかりませんが、諸手を上げて賛成というのは全面的に賛成ということですよね。
ところで、橋下市長の公務員に対する姿勢はこんな感じ。
午前8時40分 登庁。連休中に市戦略会議を行うことについて「職員の家族には申し訳ないが、
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111223/lcl11122320290000-n1.htm
公務員の仕事は楽で安定ということではなく、しんどいが尊敬されるという仕事に価値の転換を
図りたい」と述べる。
実際に公務員の友人を見ていると、楽で安定ではなく、しんどくて尊敬されない仕事に従事している人は結構いますね。ここでちょっと気になる点。
楽⇔しんどいはわかる。安定⇔尊敬される、ではないよね。ってことはさ、安定を取りさった代わりのものは尊敬。価値の転換を図るって言っているけれども、その実、実質の転換も図ろうとしているように思えるよね。しんどいことへの対価をきちんと払う気はないみたいな穿った見方もできる。ま、そこまで考えての発言ではなかろうが…
そのあたりも加味した上で、それでもなお歓迎ってことであれば、かなりの悪弊が市職員を蝕んでいるということが想像できますね…あれ、かなりはびっこっているのに大半は歓迎…もしかして、逆らうと自分がいじめられるから仕方なくいじめてたグループみたいな感じなのかな。そうだとしたら橋下市長はそんな事情に正義を感じないと思うけど…まあそうぞうです。
市長はこうも言っている。
ギリシャを例に挙げたうえで「公務員の組合をのさばらせておくと、国が破綻する。大阪市役所の組合を徹底的に市民感覚に合うよう是正していくことで、日本全国の公務員の組合を改めていく。そのことでしか日本再生の道はない」と声を張り上げた。
橋下市長「公務員組合のさばると国が破綻」 :日本経済新聞
公務員の組合、というくくり方は正直適切ではないと思うんだけどね。組合のせいで何かが起きているところは確かにあるだろうけれども。
市民と直に接する部署では毎日のようにこのような罵言が職員に浴びせられます。「大阪市公務員」とひとくくりにして、悪者扱いするマスコミのせいで市民の職員に対する敵意感情は異常なほどに熱を帯びています。怖いです毎日。明らかに離職率が高まっています。
大阪市職員です。
少し不思議なんだけど、マスコミが公務員バッシングしている一つの理由は橋下市長にあるように思えるんだけど、そうでもないのかな。最近テレビ見ていなさ過ぎてわかんない…
一部で報道されている労働組合については我々一般の職員も常日頃から疎ましく思っています。信じがたいかもしれませんがフルタイムで組合活動に従事している職員もいます。その人達の大義名分は「職員のために我々は闘う。それが市民、そして大阪市全体の為になる。」意味がわかりません。彼らがフルタイムで組合活動している穴埋めを他の職員がやっています。その結果市民へのサービスは劣化します。組合活動の利益を享受できるのは一般職員でもなければ市民でもありません。組合中枢の幹部のみです。大阪全体の癌と言ってもいいです
大阪市職員です。
企業にも組合専従はいたりするし、特に信じがたい話でもありませんが、そもそも組合自体がためになる活動をしているかが疑問ってのはわかります。そもそも、組合活動の利益を享受できる市民などいない…わけじゃない気が一部の向きではある予感もしますがそれはさておき…し、そこを人件費として認められないとしたら、世の中の組合はなぜ存在するのかわからなくなりますね。公務員だから組合なんていらないんだと考えているのであれば別に構いませんが…有効に機能させることが大事で、組合自体は必要なんでは?
。早々に新市長に白旗を上げてギブアップした労組職員もいるようですが、一般職員からもフルタイム労組職員からも白い目で見られて居心地が悪そうにしています。
大阪市職員です。
市職員に対する市民みたいな構図が内部にもあるみたいですね…これは喜んでいいことなの?
そんなに頭は良くないですし器量も良くないかもしれませんが、コツコツと大阪市民のために仕事をしているつもりです。
大阪市職員です。
繰り返しになりますが世代平均よりも給料は低い方です。公務員といっても色んな職務があります。一緒くたにしないで欲しいのです。我々を敵視しないでください。
もしかして、公務員叩き=公務員組合叩きだから自分たちには関係ないととらえているのでしょうか。我々ってなんだろう。市長は「家族に謝ってまで」公務員の仕事をしんどい仕事にしようとしているんですよね。その障害になるからこそ組合に対して厳しいことをいっているわけで。組合が全面的に白旗をあげたら次のターゲットはどこか、わかった上でなお改革を求めているんだとしたら、なかなか前向きでいいよなあって思います(外部の圧力がかからないとできないのはどうかと思いつつ)。でも、組合さえ崩壊したら自分たちは現状のままいられると思っているんだとしたら、本当にそうなのか、もう一度考えてみても良いんじゃないかと思います。