橋下改革がなんとなく怖いわけ

連日ニュースを賑わしている橋下市長ですが、彼が有能であることについては認めざるをえないと思っています。でも、なんだかなあと思うような話も多々ある。

たとえば。

大阪市に住む同市教職員の子供のうち市立以外の小中学校に通う比率は6・4%で、市内の全小中学生の平均6・3%と同水準だったことが28日、市の調査で分かった。「教職員だってみんな子供を私立に通わせている」と主張する橋下徹市長が調査を指示していた。

 橋下氏は市の教職員家庭が市立以外の進学先を選択する傾向が強いと見込み、導入を目指す学校選択制に批判的な勢力を“攻撃”する材料にしたい意向だったが、想定が外れた格好だ。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/01/28/kiji/K20120128002522420.html

まあ、実際に調べてみたら意外とXXだった、みたいなことはたくさんあると思うので、この件については必ずしも橋下市長がダメだという証拠にはならない。でも、ちょっと怖いなと思うのは、「調査した結果〜だったから改善しないと」という話じゃなくて「こうに違いないから調査しろ」っていう方向性ってところ。実際にどういう流れで指示が言っているかわからないけどね。
こういう、主観で操作しようのない数字が出る部分に関しては、きちんと調査することで暴走を未然に防ぐことはできると思うけど、アンケートを取るたぐいのものだと結論有りきでいって危ないかもしれない。

政策なんてうまくいくかどうかはどんなに検証しても答えの出るものではないし、結果で評価するしかないのだろうけど、今一見無駄に見えるようなお金を出さなくしたらどうなるかの影響とか、表面的な部分だけでは見極めづらいものについても一律表面の世界で答えを出しちゃっているように見えるんだよね。