モーションUIにはない既存操作デバイスのよいところ

任天堂Wiiのコントローラーに始まり(実際にはこれが始まりではないけど一般への低価格提供という意味であえて)、Kinectで進化したモーションコントロールバイスですが、ここ最近、順方向の進化を遂げているようです。
Leap Motion
その精度と安さに驚きます。キネクトに比べたら範囲は小さいけど十分ですよね。
しかし、これを使い続けるとどう考えても腕が死ぬ気がします。人間の腕は中空で上げ続けるのに適した構造にはなっていませんし。
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これもすごいですね。どの程度のものなのか未知数ですが、目で操作できるってのは肩が凝りそうですw

にしても、この手のデバイス、楽しむにはおもしろいけど、実際にこれを使って何もかも動かさなきゃならなくなるとは勘弁ですね。疲れるのもそうだけど、コントロールという点で。

どんなに精度が高くなっても、挙動がダイレクトに結果に反映されてしまうというのは恐ろしいことです。ミスがミスで済まなくなる可能性があります。
具体的には、人がぶつかる、とか、周囲の動きに気を取られるとかで意図していない操作をするリスクが高いです。
その点、既存のデバイスは、人間の体だけの自然な動きではなく、マウスを操作してクリックしたり、キーを叩いたりという能動的な操作が必要です。もちろん、体で操作することには変わりませんから、誤操作リスクがないわけじゃありませんが、ひとつ重要な違いとして、たいていの場合「手を離したら操作が止まる」ことがありますね。

僕は少なくとも文字を著すデバイスとしては現状キーボード以上に勝てるものはまだ出ていないと思っていますが、仮にそれを突破するとしたら脳波直結入力デバイスだよね。でも、ビジネスメールを書いている最中にふと妄想したことが文書化されて間違ってメール送信ボタンがぽちっと押されるとしたらホラーだよね。

というわけで、思考や動作と実際の操作との間にワンクッションを置く従来型のデバイスというのはそれはそれで大変利点のあるものだと思う次第です。