報連相が無意味とか手書き履歴書が無意味とかそういう話

ぜんぜん違う話なんだけどなんとなくくっつけたくなったのでくっつけてみる。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140214/259731
報連相は無駄って話なんだけど、報連相をしなくてもいいというレベルのスキルってのが大前提にないと出来ない考え方だよねこれ。言うなればリスク管理を人間に依存しているってやつ。昭和の会社はそれが当たり前だったという言葉がそれを象徴していますよね。別にそれでもやっていけるならいいんですけど、相手の会社が昭和の会社文化とは限らないので、それで失敗したら契約を盾にとったお涙頂戴では解決できない問題になる可能性は高いわけで、極めて閉じた世界の成功体験にすぎないのだよねこれって感じですね。

この会社が間違っているというわけではもちろんなくて、一般的に通用する方法論ではないよというだけ。一般的でない手法には一般的でない人材が必要なので育成が難しいでしょうね。
昭和の会社なんていう話をするとSI屋としては「ホストの押してはいけない電源ボタンを押しちゃった話」なんてのが人を成長させる昔話として通用しちゃいますけどね、今やったら会社潰れますからね。

どうして今までなかった?「Web履歴書」共通フォーマットへの道 | デジライフNAVI | ダイヤモンド・オンライン
一方こういうイノベーションというのもおこがましいような旧弊を正すような話はまあ好意的に受け取られがちなんだけど、就職活動する側から感じるメリットって「エントリーが楽」以上の何物でもないということを意識しておいたほうが良いと思いますね。結果として起きることって「競争相手が増える」「特徴が出しづらいので素のスペック勝負になる」ということ。特に競争相手が増える可能性については深刻な問題です。採用活動に企業が割くことが出来るリソースは限られているので、エントリーが大量になった時に「間引くのが楽」なのが電子化なんだよね。それまでだったら「あ、こいつ几帳面な感じだからスペックイマイチだけど面接してみようかな」とか「何か形容しようのない熱意をこの紙から感じる…」とかさ、そういうのがあったりするわけ。たいていはないけどw

物事には表があれば裏もあり、メリットがあればデメリットもありますね。「電子化で楽になったなー」って思う人と「差別化が大変になった…どうやれば他の人を出し抜けるか…」と考える人のどっちが採用されやすいかってことですね。