「〜〜であるわけがない」を根拠にする議論はもっとも揚げ足を取られやすいのでは

特に過去の出来事の検証的な議論をしている時に危険なのはこの手のロジックだと思うんだよな。
可能性として「例外的に〜〜である事があった」というのがあるだけでも容易に反証可能になってしまう。
もちろん、レトリックとして例外事象を含めた完全否定ではないのだろうけれども、それをロジックの強力な根拠にしてしまうとそこに批判が集中することでしなくてもいい議論をしなきゃいけなくなる状況になりかねない。自らに悪魔の証明を求めるような話だと思う。
議論相手を「ものの道理がわからないバカ」と規定しているとこういう物言いが出てきやすそう。

「〜〜であるわけがない」というのがロジカルに否定可能なものだったり、科学的な方法で否定されているものだったりするのであれば、それぞれの文脈の中では言い切れることもあるけれども、存在可能性について検証不可能なものについては使わないほうが良さそうな論法ではある。