残念だけどそれが科学

もっと前から正しいことはわかってた!権威主義が科学の進歩のスピードを遅くした!ってドヤ顔で語ってた人がいましたけどね、今まであの研究が世に発表されなかったのも、発表された後で否定されようとしているのも、科学の方法が正しいからだし、トンデモが滅多にそういうところには載らないし載ったら早々に否定されるのも権威主義による陰謀ではなく科学の方法が正しいからですよね。

ただ、一般的にはこれが科学の正しさではなく、いかがわしさに見えてしまうかもしれないというところは懸念されます。特に今回のようにやたらとパーソナリティーを強調した報道がなされた後、これをどう収めるか。収めないんだろうなあ。どうやってもスキャンダルの方向に持って行って大体的にやるんだろうなあ。報道の姿勢が問われていることなんてことは綺麗さっぱり忘れて。

個人的には科学が機能していることをまざまざと見せつけられたという感想になりますが、このことが科学に対する悪い印象を与えないようにしていかないといけないとも思うんですよね。新聞や雑誌で科学担当の記者の人には今こそ記者としての本分を発揮し、科学とは何かについてきちんと解説していただきたいなーと思います。

あと、科学者の世界も人間の社会ですから、毀誉褒貶ありなのはわかりますけど、あんまりドロドロし過ぎちゃうと科学の外からの攻撃への防御力が弱まっていくこともありますので、ほどほどにお願いしたいなあと。

もちろん、最終的な結論を出すのは早計ですけど。