口コミサイトの不毛を考える

口コミサイトって、口コミが口コミであることをある程度保証できる期間までが寿命だと思う。

口コミが重要になればなるほど、こうした不正行為に手を染めたくなる店舗が出てくるし、こうした不正行為を助長するビジネスが出てくる。日本ではまだ開始したばかりでこうした不正行為が出てくることはないだろう。だが、サイトの影響力が高まれば高まるほど、気をつけなければならない。欧米ではYelpは口コミサイトとして最大の影響力を持つ。つまりは違法行為を見つける技術もナンバーワンということだ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20140408/262619/

不正行為っていうけど、正直なところ、口コミって真実であろうが嘘であろうが、Win-Winの関係であれば有用だし、そうでなければ利用者かお店かのどちらかに不利益があるものでしかない。もちろん、まずいお店とか不愉快なお店を避けたいのが利用者ではあるよね。その利用者の利益のために「ナンバーワンウェブサイト」の暴力を許していいのか、という点はいまだ僕としてはもやもやっとしている。
レビューを書くときも、僕は書評家ではないから「面白い!」ということしか書かないようにしている。ネガティブ情報というのはセンシティブなものであって、自分の価値観を賭けて戦うつもりでもなければ書く意味があんまりなかったりもすると思う。
あそこまずいよね〜ってのは情報というより共感なんじゃないかと思うとそれやられるほうはたまったもんじゃないよね。口に合わないというのは容易にまずいに変換されるし、逆恨みだって評価としてはある意味正当だ。

つまり、「みんなの」口コミなんてものには実際には価値がないと思っている。自分がおいしいと思っている店をおいしいと評価している人が書いているブログで紹介されている店のほうがよっぽどいく価値がある。