残業代のないお仕事とは

残業代がなくなると長時間労働がなくなる、というのは都市伝説級のお話ではありますが、割と早く残業代が無くなっちゃった(いわゆる出世したというやつですが)僕としては確かに「限度を超えて働くモチベーションが減ったな〜」とは思うわけですよ。無駄に会社にいる意味がなくなったわけで、生活残業的なことは当然しなくなるし、逆に、どれだけ会社にいても怒られないので必要に応じて頑張るということも出来る。
ただ、それは仕事の内容が「作業」ではないから、ということが一番大きな要因です。

「時間ではなく成果」を労働管理の基本にするというのは考え方として間違っているとは思いませんけれども、問題はそれを悪用しようとする会社が相当数あるだろうというところです。今だって「全員管理職ねwww残業代でないからwww目標未達は減給なwww」ということが出来ないのは基準がきちんと決められているからではあります。本人の「希望」でそういう働き方が出来るというのは基準をねじ曲げるファクターに成り得るわけですので、制度の穴を自ら作っているようなものです。ただ、適用の要件と違反のペナルティーをきちんと整備すれば案外何とかなりそうな気もします。スタートは必ず昇給で始まり、向こう何年間は前年度の年収基準で何%内に収めること、とかね。でもそれ単にコストアップだよな…

どの道残業代は(特殊な状況以外では)でない僕としては、すでに成果と能力で給料もらっているので根本的な考え方そのものがおかしいとは思わないんですが、これを適用できる人って案外少ないんじゃないかと思うんですよね。

ただ、昔バイトで6時間のお仕事が2時間で終わったみたいな体験をしているので、仮に「コツとか習得していない人で8時間」みたいな作業単位を決められた量だけこなせばいいよ的な仕事を期限前に終わらせれば後は自由、その代わり残業代ないよ、みたいなお仕事でこれを適用できればやりたい人って結構いるんじゃないかって思ったりもします。会社で「今日もやることなくて暇だなー」と思ってただいるだけ、みたいな人ね。そんな仕事あんまりなさそうだけどね。