Excelにエビデンス貼り付けの怪

いや全然怪じゃないんだけどね。

こういうのを見ていて断絶を感じるのは「いやウチUTエビデンスって普通にJUnitの結果ですから」というところと、それを「ちゃんと検証したよ！」っていうエビデンスを残すのって結局紙なんだよなあ…はあ…ってところですかね。

こういう断絶が生じるのがなぜかって言うと、「プロジェクトを監督する人に課された責任」というものを考えているかどうかってところなんだろうなって思うわけです。

そりゃテストやる側の人間からするとUTちゃんとやってんだから問題無いじゃんってなりますけどね。

でも次工程で品質悪かった時によく問い詰めたら「これほぼおんなじコードだからいらないと思ってやってませんでした！てへっ♪」とか言われてもてめー今すぐ机片付けて出てけとは言えないのが辛いところでどうしてもそういうことがないような予防的措置を取らなきゃならないのが責任者というものなんですよね。

結果として、不毛なエクセルシート貼り付け作業ってものが発生するわけです。

もちろん、そんな事態を解決したいと思っている人が大半なんですよ。
銀行という固い世帯ですら、不毛な作業に工数をかけ続けることはもう止めにしたいって思っていて、自動化の提案って今や喜ばれる領域。
一方で不思議なことに、エクセルシート貼り付けくらいの役にしか立たない人間が各社一定数居たりするんですよね…これも残念な話なんですけど…

ある程度の規模の会社の経営に近い人になってくれば来るほど「あいつら何とかしたい…でもなんとかならない…今やっているエクセルシート貼付けで手取り15万程度の仕事がなくなっちゃったらリストラするしか…」なんて思っていたりするんじゃないかなーって想像しています。

そりゃちゃんと出来る人から見ると結構なムダ作業ですからね。自分がそんなことやりたくないって思うそれなりに自負のあるぺーぺーな人もいると思うし。ペーペーじゃないのにそこで作業している人は何かを誤っちゃっている人だと思うし。

僕もSIer一筋の人間ですけど、2年目くらいからそんな不毛な作業をやったことってヘルプの仕事くらいでしか経験ありませんけどね。

誰をどの程度リストラの餌食に掛けないとこの手の話は実現できないのかを思うとなかなか気が重くはなります。