Javaではしばらく喰えるでしょ

今更「Cと似てるから取っ付き易い」という理由も無いとは思いますけどね、お約束が多い言語ってのはお約束をそれなりに理解すれば最低限のことは出来るようになるってのは大きいんですよね。

もっとも、Javaについては運が良かった部分もある。今でこそ信じられない状態だけど、PerlCGI使うのにアクセスごとにプロセス立ち上がってた時代におけるServletは「クライアントサイドでは遅いけどサーバーサイドだったら使えるよね」というのが、完璧なタイミングだったし、それをIBMが後押ししたのもあってエンタープライズ用途としてデファクト・スタンダードを獲得したのが大きい。結果として、Open化する企業のサーバーにおける代わりのない存在として君臨することになったわけです。

テストが開発工数の大半を占めるようなシステム文化(ようはSIですな)においては抱負なAPI、抱負なサードパーティフレームワークは「テストしなくていい」というだけでも存在価値は高いし、きちんとやれば「共通化するとそこに変更が入った時リンクしているやつ全部再テストじゃん。コピペのほうがリスク少ないよ」なんていう古風な(というか死んで欲しい)考え方をやっつけるだけの材料は揃っていますしね。

Javaのプロジェクトはじめてやってから10年くらい経つけど、見積の精度もそこそこ上がってきたし、JavaEEも格段にわかりやすくなって有用になったし、自動化もだいぶ楽になったし当面はこれでいけんじゃないかなー。もっとも、去年やったC#が色んな意味で使いやすかったのであれ?Java不便じゃね?とか思っちゃいましたけどね。C#ってなんか可愛そうなんだよなー。あとJavaOracleががが。

Dice.comがJavaを「職に就きたければ」学ぶべき言語のリストのトップに置いたも納得できる。これは2014年だけでなく2004年にもそうだった。考えてみると、それは驚くべき事である。

なぜJavaの人気は衰えないのか - ライブドアニュース

この先(少なくとも当面)、大規模エンタープライズ用途(つまり、一番人が必要なところ)で生き残るのはCOBOLJavaJavaScriptという変な状況ですけど、COBOLはもうほぼ保守の案件しかなさそうだし、やっぱりJavaが無難なんですよね。

ただし、新しいこと、尖ったことをしたかったらそういう固い言語だけじゃなくて、柔らかい言語も身につけておくべきかなとは思いますけどね。