バランスを取らなくなった人

日頃拝聴するに値する(なんて言うと偉そうだが)意見を書いていた人が急に極論にはしったり擁護しているところを見かけるようになった。何人か、そういう人がいる。
ますます高まっていく社会の閉塞感や未来のなさがそうさせるのか、それとも何がしかの目的に向かって手を打っているのか、それとも…
理由はなんでも良いのだけれど、意見を異にする人とは対立しか生まないだろう、その口調を見る度に寂しい気持ちを抱く。

ニコニコ動画は制御できないユーザーにより崩壊していくかも

いじめとかいじり以前になんで今更「ハゲ」とかで盛り上がれるんだろうか。謎だ。
ニコニコ動画がコメントを含めてコンテンツと考えているのであれば、今回のようなことはこれからも起こるだろうし、それを良しとする人が増え、エスカレートすると、最後は飽きられていくバラエティー番組のように芸風の終わりと同時に全てが終焉を迎えるかもしれない。
ネガティブな笑いってのもあってよいものだと思うけれども、それは前面に出てくるものではなくて、カウンター的な存在なんじゃないか。ニコニコ動画が従来のメディアの価値観を打ち破るタブーなしのメディアを目指しているのであればそれでもいいけど、低俗週刊誌が一定以上のシェアを得られないことを考えると、ただ単にニッチな需要を埋めているだけのようにも思える。
コンテンツプロバイダとして、ユーザーコンテンツとコメントシステムの提供元として、ビジネスを成立させようとしているニコニコ動画にとって、身近な敵はユーザーの熱気かも知れない。上手くコントロールしているように見える部分もあるし、制御不能になっている部分もあると思う。「面白いこと」は重要であるけれども、その面白さが「ハゲ」のレベルで留まるとしたら、飽きられるのは時間の問題にも思える。
まあ、こういう根源的な、悪趣味な笑いは世に尽きないから残り続けるかも知れないけど。