Oracleのライセンスコスト問題となぜOracleなのか

またかよ的な話です。日本の企業がOracleを使っている場合の理由の大半は(と言うといいすぎだろうけど)、「よくわからないからOracle」だと思っています。現場からどんなに非難を浴びようが、Oracleです。わからないから。わからないというのを解決するためには金を払うしかないんですよ。逆に言うと、Oracleのライセンスが高くてもわかるようになるくらいだったらその程度の金は払ってもペイするわけですね。ということはつまり、限度を超えると「あれ、わかったほうが安くね?」となる可能性がかなりあります。もっとも、分かった上でOracleを選択するというケースもあるのでその場合わかるコストが高く付く場合もあります。いや、Oracleを使うからわかんなくてよいという理屈はおかしい。なぜなら、仮にOracleに払う金額が妥当であったとしても、Oracleを使ってシステムを構築するベンダーがトンチンカンなことを言ってもOracleを知らないユーザー側は丸め込まれるしか選択肢がありません(丸め込まれた、という言い訳をできる余地込で)。

Oracleが高いという問題はOracleをわかる人を雇うより安いのかという問題が常について回るわけです。Oracleじゃないものを使って問題が起きたときに誰がどう責任を取るのか。難しい話ではない一方で、めんどくさい話ではあります。

「高い」が最大の問題になったときに、でかい会社がOracleを捨てるという選択肢を取り始めたら日本におけるOracleの利用の波が大きく変わるのではないかと思ったり思わなかったりします。なおDB2