遍歴

およそ僕らの年代と言うものは本を読まない。折りしもテレビ・ゲームの隆盛期・全盛期。自然とそちらにひきつけられてしまうのは無理も無い。
と言っても、読む人はいっぱい読むわけで。
小学校時代:始めはやっぱり定番・ポプラ社のルパンや少年探偵団。そのうち小学校の図書室と言う存在を知り、ファンタジー。今でこそ、ファンタジー映画大作が次々と公開されて市民権を得ていますが、ファンタジーすなわちお伽噺は子供のものとして認識されていて、それゆえに特に海外翻訳の子供向けの本はクオリティーが高かったと言えます。というわけで、ホビットの冒険ナルニア国ものがたり。そんなのをいっぱい読んで想像を膨らませていたものです。

中学校時代:歴史小説に嵌まる。きっかけはもちろん独眼流政宗(大河ドラマ)だったり、信長の野望全国版(ゲーム)だったり三國志(ゲーム)だったりするわけです。歴史の裏側を眺めたいわけではないから山岡荘八とか吉川英治とかね。図書館で全集を借りて読んだりしていました。そんなとき、友人から借りたSFがニューロマンサー。わけわからん。王道のSFを読んだことも無い身にとっていきなりこれは辛かった。今の中学生ならMatrixとか見てるからイメージできるんだろうけど。というわけで、格別の印象も受けず。ところが、他のSFを借りようとして出会ってしまったのです。暗闇のスキャナーに。よく考えるとあんまりSFじゃないんだけど、ああ、SFって言うジャンルはこういうのを書けるのもなんだなというのがわかった。

高校時代:というわけで、ディック漬けの毎日。不健全極まりない。ので、正統的なSFも読む。いわゆる御三家から始まり、わりと有名どころは押さえています。夏への扉にほのぼのして(これカバーがいいよなぁ)、こういうのもSFなんだよなぁと思い、エンダーのゲームに涙し、スタータイド・ライジングにわくわくし。ということで今に至るまでSF読みを続けています。

大学時代〜今:それまでミステリなんぞはあまり読んだことが無かったのです。友人に借りた有栖川有栖があんまり趣味に合わなかったこともあり。しかし、卒業間際の海外旅行で同じ友人が持ってきた森博嗣が面白かった。ミステリも意外といけるじゃん。ということで、一ジャンル広がりました。いわゆる本格ミステリ系統を中心に読みふける。電車通勤で結構読めるからね。

そんなこんなで趣味は読書と大威張りで書ける人生。