市塵 / 藤沢周平

あまり歴史・時代小説は紹介してなかったけど、実は結構読んでいます。でも面白いのが少ないんだよなぁ。藤沢周平は数少ない紹介に値する作家のうちの一人。もっと長生きして欲しかった。

6〜7代徳川将軍に仕えた儒学者(でも実践政治家)新井白石の伝記的小説です。
なんか、新井白石のイメージは有名なわりに何をやったかよく分からないという風に思っていましたが、実際にできたことも(身分のこともあり)それほどはなかったようですね。時代と情勢が許せばもっと大政治家として名を残したんじゃないかと。もったいない。
あくまで暖かくその人生を描いています。暮らしの息遣いが聞こえるから藤沢周平は好き。
市塵 (上) 市塵 (下)