荻窪界隈

練馬区辺りから都心に出るパスとしては、西武線で池袋や高田馬場に回るか、バスなどで中央線まで出るか、であり、僕にとってのパスは池袋か阿佐ヶ谷or荻窪だった。昔は土日も阿佐ヶ谷に快速が止まっていたのだが止まらなくなって久しい。
今でこそ閑静な高級住宅街であるけれども、元々は郊外ののどかな農村的な町。文士村的な部分もあり、古い家はこじんまりとした平屋建てのものが多い。そこそこの大きい土地が相続で切り売りされ、細いコンクリの一戸建てやマンションに変わっていく様を見て、仕方がないことと思いつつも土地政策・相続税についてのいくつか割り切れない思いを新たにする。

井伏鱒二邸。工事中。高校通学のときに毎日通っていた道。これは多分改装というか修理のためなのだろうけれども、こういった家が少しずつ減ってきている。町が変わりゆくのは仕方がないことだけれども、なんだかせせこましくなったな、という印象は拭えない。
高円寺のPAL商店街で「ちょっと昔の高円寺」写真展をやっていた。ちょっと昔といっても戦後すぐ〜昭和40年代というのはもうはるかな昔だろうと思う。中央線が高架じゃなかったんだよ?信じられます?
少し町の風景を集めてみようかな、と思う今日この頃。