ウェブによる言葉の可視化

バカ氏ねクズなんて言葉は現実でも飛び交っているけど、幸い、公共の場所ではあまり聞こえない。

その手の言葉は確かに存在するが、「飛び交っている」というほど溢れているようには見えない。

ekken?

現実では到底そんな言葉はいえないシチュエーションでもネットでは書かれてしまうように思えるな。そういう意味では「飛び交っている」といっても良いかも知れない。相対的に多い感触はある。でも電車の中で「あいつバカだよな」とかテレビに向かって「バカ氏ね」とかは結構観察される。面と向かって言えないだけかも。
Webって面と向かっている感が少ないんだよね。実際には面と向かっているどころか、全世界が見ている中で罵倒しているわけだから、現実より相当ハードル高いんだけど。
なので、ネット弁慶的罵倒に対する抑止効果としての実名化は実は有効なんじゃないかと思う。でもそうしちゃうとガチンコな罵倒からの逃げ場がなくなっちゃうから、ネット弁慶さんを鼻で笑うというのが有効な対策になるんだよね。ネット弁慶さんの低レベルな罵倒から逃れるために、生活や精神に響くようなマジ罵倒を許容することはあまりオススメしないなあ。

実際にはそこそこ飛び交っている言葉が、シチュエーション限定されなくなったり、パーソナル空間とパブリック空間の混同により、他人に見える形で記録されちゃうから、現実より目立つ、というだけのことかもしれないよね。