仕事の中のコミュニティー活動

業界交流会みたいなのはどこの業界でもあるだろうけど、技術交換会みたいなのが延々繰り広げられるのはIT業界以外ではなかなかないかもしれません。オープンである、ということと、一から作るノウハウで仕事をすることが財産になるどころかコスト高の元凶と見做される、しかし発展途上で完全に確立された工法もなく、そこにアドオンしていく新技術も状況依存過ぎて業界に広がらない、という構造を持っているからこその話かもしれません。
ところで。

(前略)
誰に言っていてもいいんだけど、上記の言葉の裏には、コミュニティ活動は、暇だからできるみたいなニュアンスが感じられるんだけど(間違っていたらごめん)、コミュニティ活動ってかなり大変だよ。
(中略)
コミュニティ活動を馬鹿にする意見は正直許せないよ。

勉強会とかコミュニティ活動に参加できるのは、下請けに仕事を押しつけてるからじゃね - yvsu pron. yas

この前半部分の温度差は一体…間違っていたらゴメンとか言いつつ「馬鹿にする意見は正直許せないよ」で終わるのってどう?
「暇だから出来る」というのと「かなり大変」というのは対立構造にもなっていない。活動が大変ならば、なおさら暇だからこそできると考えられる、で、その暇ってどうやって捻出しているの?っていう話に捉えられかねない。
好きだから出来る、だから、必死に暇(ここで言う暇はプロジェクトの余裕と言ってよいと思う)を捻出している、というのであれば理解も可能だ。そして、その捻出行為が他者を犠牲にするようなものでなければね。「俺忙しいから後ヨロシクね〜」じゃなければ。
あるいはそのコミュニティー活動のフィードバックが直接プロジェクトに生かされるとか。もちろん、飲み会では納得感はなかろうものだけど。
どこまでが仕事でどこまでがプライベートか、という線引きが曖昧な人はいます。悪いことではなく、仕事が趣味というのはもちろんそういう人もいないといかんと思う。だけれども、仕事だからいいんだと言って趣味をやるのと、仕事だから我慢してやって本来の趣味の時間が削られる、という人の差が見えすぎるのもいかんよ。じゃあ趣味を仕事にしろよは禁句ね。仕事にかこつけて、趣味をやっていることのほうが多そうだ(本業のところは実のところ趣味でない開発をさせられてたり)。趣味と業界の親和性が高いだけで趣味そのものと仕事が一致していることは少ないだろう。いませんか、PC壊れたら嬉々として直しに来る人とか。
どういう時間をつかってコミュニティー活動をするか、というのは結構デリケートな問題だと思います。大変だからバカにするな、という反論は正直的外れだし、マイナスの印象しか与えないと思いますよ。