市場が物語るグリーの崖っぷち

ここ最近わりと激しい上下動を繰り返しているGREEの株価ですが、今日投資判断の引き下げの影響でまた結構な下落を見せて大商いになっているようです。

と、株屋っぽく書いてみたけど、別にウォッチしていたわけではないですw
大和証券キャピタル・マーケッツが投資判断を「1」から「3」に2段階引き下げた」というのが原因みたい。

足元の業績動向は申し分ない成長を続けているが、1)上場企業全体が業績回復フェーズ入りしたことで、同社の業績変化率にサプライズが乏しくなってきた、2)同社主力のソーシャルゲームビジネスで活用している機能に対し、行政指導が為されるリスク度合いが増していること、の2点を投資判断引き下げの理由として挙げている。

グリー株続落、大和CMが投資判断「3」に2段階引き下げ | ロイター

1の理由はともかくとして、2の理由に関しては、かなり思い切った判断だと思います。社会問題化しつつある、ソーシャルゲームでのお金の集め方はやはり行政指導にいたるという風向きがありそうです。

ソーシャルゲームのガチャ的要素について、射幸心を煽るという認定をするのはそれが換金できるという前提が必要だと思うけど、RMTが野放しになっている現状では無理やりこじつけることが出来ますよね。拡大解釈すればギャンブルサイトの提供と言えなくもないレベル。
それを解決しても、ドリランドのやばさはハンパないし…

グリーの決算を見ると、グリーの収益構造はかなりの部分が課金収入であることがわかります。
http://www.gree.co.jp/ir/report.html 
これの2011年通期にはセグメントが載っています。まあ、課金と広告しかないけどw
2011/4Qに至っては、1Qに比べて広告収入は半減しているのに課金収入は倍増(広告は2Q/3Qは増えてるので震災の影響とはいえないと思います)。ここで課金の仕方に行政指導が入るとかなりインパクトのある業績推移になることでしょう。
ちなみにmixiは課金に依存したコンテンツがあまりありません。mixiがポータルになっているところも実際の課金収入は直接的にはmixiのものではありませんし。なので、行政指導が仮に入ったとしても大きな影響はなさそうです(業界のイメージが悪くなることによる広告収入源、はあるかもしれない)。
これはちょっとグリー崖っぷちなんじゃないかと。こいつらを目の上のたんこぶ扱いしている政財界の面々も居る気がしますし、行政指導までいっちゃうんじゃないかな?

mixiオワコンってのがこういうやくざな世界に足を踏み入れなかった結果だとしたらちょっと悲しい。まあmixiには他の問題も色々あるけどね。

さて、グリーはいつまで持つかな?