反論は簡単

ウェブでものされた何かについて、反論を書くのは容易であることが多い。大抵の場合、審査を必要とする論文然とした、前提や適用範囲という最も大事な点が書かれていないため、著者の本来の議論の対象ではない部分にツッコミをいれることができるからだ。きちんとした枠の中でなされる議論であれば「それはこの参考文献読んでね。」で終了なんではある。
書く側の立場からしてもそういう現状はありがたい。なにしろ適当なことを書いても議論を呼べてしまうからだ。読み手側が「程度低くて付き合ってられないぜ」と思わない限りは。いや、それでもツッコミを入れたがる人はいるけどね。
だから、反論は簡単であるし、反論は否定ではない。反論に対して「俺の意見に反論するやつはみんなバカ!」と思って全否定に走るのはそれこそネットでなにかをものす意味はなく、専門誌に論文を投稿してればいいと思う。