科学を語ることに意味があるか

科学を理解しようとしない人に科学を語ることに意味はあるのか? | Chem-Station (ケムステ)
そもそもの問題として「科学を理解しようとしない人」が何故存在しうるのか、という点についての解決を図らないとどうしようもない、ということがあるんじゃないかと思う。

そもそも、「バカにはわかんねー」という壁があって、「わかっても意味ねー」という壁もあって、「で、それ役に立つの?」という壁がある。「わかる」人を見ると「なんだよエラソーに」という壁もある。

「理屈はわかんねーけどすげーな!」に持っていくために必要なのは、利益。宗教ですら、現世利益をうたうものとそうでないもので釣れ方が違うわけで。僕らがニセ科学にイライラしているのと同じように、新興宗教にイライラしている伝統宗教はあるだろうよ。

つまり、個人だけの利益よりも大事なものがある、ということが理解できないとお話にならないので絶望的な話ではある。

なので、科学を信奉する僕達が、「それはとても利益になっているのだよ」ということを見せつけてやらないといけないのではないかと思うけど、それが「学歴のせい」とかそういうものに還元されてしまうとどうしようもないよね。