「黙ったほうが負け」なんて思ってる人いないよね?

別に特定の事案についてではないんだけど、最近ちょっと気になる(何回目だって感じですが)。
議論という名の喧嘩においては勝敗判定が明確ではない場合が多いよね。もとよりこういった場での議論に勝ち負けというのが存在するのかどうかというと存在しない場合もあるとは思うのだけど、一方事実誤認とか論理破綻とか虚偽暴露とかそういうレベルで決着がつくことはあるよね。ただ、そういう場合は客観的にみて勝敗は明らかなんですが…負けた本人が何故かそのことを理解せず諦めないで話を続けるというケースが散見されますな。たちの悪いことに、本人はもう話が終わっていることに気づけず勝利のために邁進するから、7回裏ノーアウト満塁で永遠に押し出し四球を続けている試合みたいな状態になってもうバッターが自主的に空振り続け、しまいにゃ打席に立たなくなったことを「没収試合!!俺の粘り勝ちだ!」って勘違いするようなものだね。

ネット上の議論はルールが明確な試合ではないから、本人が負けたと言わない限り本人としては負けてないと言いはることは可能。でもそれを長く続ければ続けるほど、信用は失墜し、やがて誰も相手をしなくなってしまう(本人は無敵になったと思うかもしれない)。

ネットのいいところは、負けてもしれっとフェードアウトすることが可能ってことでもあるんだから、意地を張らずに「い、痛み分けだよね…」ってフェードアウトしとけばいいんですが、プライドが高い人はそれができずに失敗することも多い。本当に頭のいい人は慎重に間違った自分の情報をアップデートし、しれっと以降の主張に取り入れることで「あああの人はあの時はああ言ってたけどちゃんと理解して取り入れてるんだな…さすが!」とまで思わせてしまうような論理の運びをするんじゃないかな。もちろん、過去の誤りに触れられないような予防線をしっかり張りながら。