Two Pages / 4 Hero

Two Pages
久々にドライブしながら聴いたらやっぱりよかったのであらためて。
このアルバムとの出会いはかなり偶然。某音ゲーを入り口にTechnoの世界に片足を突っ込んで、少し聴くようになった大学生活も終わりに近づいた時期。そのときドラムンベースに感じた何か近しい匂い。もともとリズムの細分化にはかなり関心があったのも要因かもしれない。ともかくなんか買ってみるかと思いふらりと立ち寄った某CD点で試聴してノックアウトされたのがこのアルバム。なんだこれは。即座に買って帰って何度も何度も何度も聴いた。多分その年の最聴アルバム。
2枚組みの一枚目はかなりの生楽器で構成された本来打ち込み系の音楽らしからぬ詩的な世界。1曲目のLoveless。詩のメッセージ性はともかくとして、そのリーディングと音楽が溶け合う様は今まで聴いたことのないものでした。その後も非の打ち所のない(は言い過ぎかもしれないが)トラックの連続。ほのかに香る、しかし確固たるJazzの香りに囚われてしまったのでした。さながらショーケースのように色々な形態の音楽が流れて行き、それでいて4 Hero以外の何物でもない。出来上がっている世界に脱帽。二枚目は打って変わって打ち込みトラック。本流?ドラムンベースからブレイクビーツに回帰したようなものまで。王道。
もう10年近く前の作品になりますが、後世まで聴くに堪えるであろう傑作です。