Basie Big Band / Count Basie and His Orchestra

ベイシー・ビッグ・バンド
今更言うまでもないフルバンやるなら一度は聞いておかなければならないアルバムです。今更だけど今年になって紙ジャケの安いのが出たから買ってしまった。このPABLO移籍一枚目を持って新しい時代のベイシーの始まりと言って良いでしょう。それなりに凝ったアンサンブル重視、しかしキャッチーな、そして限りなく4ビートなSammy Nesticoをアレンジャーとして得たベイシー楽団はBigBand不毛の時代を乗り越え新たなサウンドを確立しました。モダンビッグバンドの一つの軸がここにあります(その一方でサドメルとかフリー系とかヨーロッパ系とか色々いるわけですが)。元気いっぱいなDrumsのButch Milesの存在が大きい。特にこのアルバムはよくアマチュアバンドが演奏する名曲めじろ押しなのですね。その中でもFrecke FaceとThe Heat's Onの存在感は抜群。ボントロ吹きとしてはAl Greyのプランジャーとか地味にCurtis Fullerがいるとか色々聴き所が。
ただ、楽器経験者にいきなり聞かせるとピッチの悪さに??となってしまうかも知れません。フルバンの何がカッコいいかわかってから聞かないと苦しいかもなぁ。