やっぱり違和感のある不正アクセス禁止法

ナイフを車に入れていただけで捕まるご時世ですが、そもそも法律で決まっていることに対して捕まってから文句を言うことは難しい。おかしいと思ったらそう思う人を議員に当選させて変えていかなければならないけどそう上手くもいかないわけで、そうすると捕まらないためには法律を熟知する必要があって、熟知できるものなら弁護士なんていらないじゃんと思いつつ、軽犯罪法と銃刀法くらいは読んでおかなければいけないのかと思う今日この頃です。自転車は無灯火で乗るまい。
さて、存在そのものが物議を醸しているオーマイニュースMixiプロフィール勝手に変更記事における不正アクセス禁止法への定職の可能性についての高木浩光氏の考察。結論は出ていませんが、最後のほう

とすると、ログインし忘れ端末をそうと知りながら操作し制限された利用を利用する行為は、セッション管理の実装方法によって、不正アクセス行為の構成要件を満たしたり満たさなかったりすることになってしまう。実装がどうなっているかなんて、操作する当人には知る由もないところなのにだ。

これは困る。そうと知りながらって氏も注で書いておられるが、ログアウトボタンを押すことがどちらに該当するかすらわからない。cookieが保存されていれば、自分がログインしようとしているのに意図せず他人のログイン後の画面に入る事だってありえる。当然、意図したことではないから、すぐログアウトするかもしれないし、気付かず色々触ってみるかもしれない。
本人が悪意を持って操作したことを立証するのはなかなか難しいから、こういった法律にせざるを得ないのかもしれないが、運用時に一般人として違和感がない(別件逮捕のようにならない)ようにしてくれることを願うばかり。そうでないとカカクメソッドが最強の座に君臨し続けるのですよ…。もちろん、銃刀法違反もね。