Highlights from the European Brass Band Contest 2006

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去年からChampionships⇒Contestと変わったこれ。Championshipsの方がなんとなくカッコいいと思ったりするのですが。今年はなみいるイングランドの強豪を押さえてベルギーのバンド、Brass Band Willebroekが優勝しました。2番も番狂わせと言っていいでしょう。こちらはBrass Band Fribourg(スイスだったかな?)がゲット。Buy As You View Bandが3位でここまでは実は総合点が同点。結局課題曲の点で以上のような順位に。YBSとか去年圧倒的だったBlack Dykeは沈みました。これ結構来年にとっては重要な話で、イングランド勢が3バンド出ているのは去年までの順位のおかげだったんですが、来年は各地域のコンテストの一位しかこれない。で、イングランドは今年新設されたEnglish National Championships(課題曲はスパークに委嘱)で優勝したFodensのみになりそうな感じですね。Fodensって言ったらまああのドラゴンのバンドなんですが…
さて、コンテストの曲について一言ずつ。Gala Concertは例年に比べて遊びが足らないような気がしましたが…

  • Seascape with High Cliffs/Ian Wilson(Brass Band Willebroek)
    • 曲としては如何にもヨーロッパの現代ブラスバンド曲という感じであまり好きではありませんが、演奏は素晴らしいですね。
  • Journey to the Centre of the Earth/Peter Graham (Brass Band Willebroek)
    • 自由曲第3位。去年のBlack Dykeには流石に劣る感じです。特に迫力面で。そつなくまとまってはいます。
  • Music of the Spheres/Philip Sparke(Brass Band Fribourg)
    • 自由曲第2位。これが結構よい演奏です。YBSとまではいかないけど、なかなかの演奏。最後でちょっと息切れ感があるのが非常に残念です。
  • The Promised Land/Kenneth Downie(Buy As You View Band)
    • 自由曲第1位。なんというかな、全ての楽器の音色が上手く溶け合って、絡み合う。ソロがいろんな楽器に移っていくんだけど、それぞれの切れ目がない感じで非常にシームレス。鳴らし方がかなり独特な感じで音色も普通な感じじゃないですが、この一体感がこの編成の醍醐味だよなあと思わせてくれる演奏でした。曲も何回か前の自由曲に劣らず素晴らしいものです。

というわけで、全体的にちょっと小粒感(ただし精度は高い)のある今年のEBBCでしたが、BAYVの自由曲を聴くだけのために買ってもよいかな。