あなただけは信じていたのに。

正直、三井住友銀行のセキュリティーに対する取り組みは群を抜いている。この「簡単!やさしいセキュリティー教室」(簡単とやさしいが言葉が被っているのには目を瞑ろう)では、現状においてほぼ間違いのない解説を行っていて、よくある「〜だから大丈夫(実は全然大丈夫じゃない)」というサイト構築者の都合のみで解説、設定の案内がされた凡百のWebサイトとは一線を画している。コストが掛かるのを承知でワンタイムトークンを導入したりと、一億総インターネット時代へ向けて金融業界では一歩も二歩も先んじた対応を行っているわけです。これはなかなかできることではなく、いわゆる情報システム部とユーザー部(HP自体はユーザー部が作ることが多いんじゃないか)で上手く問題の認識・共有ができていることをうかがわせます。
ところが、マーケティングというところでどうやら躓いたようで。普段あまりTVを見ないので三井住友銀行、「雨やどり」「お風呂あがり」で検索のテレビ広告で便乗フィッシングの危機(被害防止用エントリ)によって初めて知りましたが、この検索エンジンによるサイトの紹介は博打的要素、有効時限があるという意味では非常にリスキーな戦略だというのが(ある程度検索エンジンのことを知っている人の中では)共通認識だと思っていましたが、よもや金融機関がやるとは。フィッシング云々というレベルではないですね。大体キーワード自体こんな一般的でタダでさえ他のサイトがヒットしそうな予感を感じさせるものですが、便乗して偽サイトどころか関連性を匂わすサイトなら詐欺にもならないで集客できますね。
多分情報リテラシーが高いと思われる情報システム部では高木さんのところに掲載されたことで既に大問題になっている予感はありますが、実際どうなんでしょうね>中の人
ちなみに、googleみたいにスポンサーリンクが一番上に出るのはまだマシで、Yahooとか右端だから見ないし慣れてないと探せないよ。