Yahoo!ブログの転載機能の問題点2〜嘘を嘘と〜

手短に。転載を推奨する記事が善意悪意かに関わらず、誤りの内容を含んでいた場合、リンクであれば、飛んでいく先の記事が修正することで誤りを正すことは可能であるし、ソースとして消え去ってしまえば信憑度が下がったりします。もちろん、リンクとして示していても、大幅に引用した内容が間違っていて、その後リンクの先が修正されたことに気付かないまま、引用文だけが一人歩きするということも考えられます。そういう意味では引用+リンクが内在する危険性は転載機能とそれほど違わないという意見も出てくるかもしれません。
しかし、大きな違いがあるのはやはり「転載ボタン」で軽く転載ができてしまうこと。例えば、「共感したから転載しました」という行為は、しかし引用し自分の意見を言うという行為と異なり、転載したことで満足する可能性が大です。たまたま目についただけの記事であれば、その後の訂正や、誤りであるという別の指摘をウォッチすることもありません。もともと自分の意見じゃないんだし。とすると、誤ったまま残る率が非常に高い。エントリを立てるコストがほとんどかからない転載機能ですから、量も引用+リンクでの記事に比べて桁違いに多くなるでしょう。
本来転載してまで広めなければならない(なんて記事があるとは思えませんが)記事かどうかの判断を行うには高度な読解力と、嘘でないことを検証する広範な知識が必要だと思われます。そのプロセスをすっ飛ばして転載出来てしまうというのは仕掛けがあればこそです。