ゼノサイド / オースン・スコット・カード

ゼノサイド〈上〉 (ハヤカワ文庫)

ゼノサイド〈上〉 (ハヤカワ文庫)

ゼノサイド〈下〉 (ハヤカワ文庫)

ゼノサイド〈下〉 (ハヤカワ文庫)

最後で変な大団円?になって終わってしまうのですが、続きがあるから。物語が終わりでないとフラストレーションが溜まる人は続編「エンダーの子どもたち」を準備しておいてから読むべし。
ネットワークの中に潜む知性「ジェイン」の正体とか、空間を超越した通信手段「アンシブル」を使った物質転送とか今まではそれほどSFらしさ全開ではなかった(とはいえ前作の異性人とのコミュニケーションの取り方とかは違う意味で十分SF的でしたが)前作までと比べ、SF的なアイディアを登場させながら人間の思考を掘り下げる。とりあえずテーマとしては一区切り着いているのだけど、物語は終わらない。というわけで、前二作よりは評価が高くない本作ですが、じっくり読むと結構味があることに再読していて気付きました。時間を空けてから再読すると自分の持っている世界が違っているから読めてくるものも違ってきて面白いですね。